肘負傷のチャージャーズOLBマック、シーズン絶望を回避して数週間で復帰の見込み
2025年09月18日(木) 09:05
ロサンゼルス・チャージャーズのアウトサイドラインバッカー(OLB)カリル・マックは最悪のシナリオを回避した。
『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートとマイク・ガラフォロが現地17日(水)に報じたところによると、マックはチャージャーズが月曜夜に20対9で勝利したラスベガス・レイダース戦で肘を脱臼したものの、数週間の離脱で済む見込みだという。
チャージャーズのヘッドコーチ(HC)ジム・ハーボーは水曜日に報道陣に対し、マックを故障者リザーブ(IR)に登録すると発表。これにより、マックは少なくとも4週間離脱することになる。
マックは第1クオーター終盤、レイダースのワイドレシーバー(WR)トレ・タッカーへのタックルに加勢しようとした際に、同じくタックルを試みていたチームメイトのトロイ・ダイと接触し、腕が不自然に曲がってしまった。マックはかなりの痛みに苦しんでいる様子で、ブルーのメディカルテントで診察を受けた後、さらなる検査のためにロッカールームへ下がった。その後、マックは腕に厚い包帯を巻き、三角巾をつけた状態でサイドラインに戻り、試合には復帰しなかった。
マックが退場した時点で、チャージャーズは10対3でリードしており、レイダースのクオーターバック(QB)ジーノ・スミスに継続的にプレッシャーをかけていた。マック自身もその少し前のドライブで今季初のサックを記録している。
チャージャーズはスミス率いるレイダースを封じ続け、2勝0敗でAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)西地区の首位に立った。しかし、今後は3度のオールプロ選出を誇るマックを欠いた状態でそうした高水準なディフェンスを維持できるかが課題となるだろう。
マックの離脱は、昨季に被得点でリーグトップに立ち、今季序盤の2試合でも同様に堅固な守りを見せているチャージャーズ守備陣にとって大きな痛手だ。ベテランのリーダーである34歳のマックは、キャリア12年目となる今も相手クオーターバック(QB)にとって脅威となる存在で、2015年以降、ケガで出場が制限された2021年を除くすべてのシーズンでプロボウルに選出されている。チャージャーズ移籍後の過去3シーズンでもすべて選出され、その間に31回のサックを記録した。
月曜夜に決めたサックにより、マックのキャリア通算サック数は108.5回となっている。
マックの不在に伴い、チャージャーズはバド・デュプリーやケイレブ・マーフィー、レイダース戦で6回のQBプレッシャーを記録してチームトップに立ったトゥリ・トゥイプロトゥといったエッジラッシャーにより大きく依存することになるだろう。
マックはシーズン第7週に予定されているインディアナポリス・コルツ戦を前に復帰可能となる見込みだ。
【RA】