ニュース

シーズン第8週もQBタゴヴァイロアが先発を務めるとドルフィンズHCマクダニエル

2025年10月21日(火) 10:50

マイアミ・ドルフィンズのトゥア・タゴヴァイロア【Perry Knotts via AP】

マイアミ・ドルフィンズはヘッドコーチ(HC)も先発クオーターバック(QB)も変更しないつもりだ。

少なくとも今のところは。

フィールドでのパフォーマンスに改善が見られない場合、その状況は変わる可能性がある。ドルフィンズは現地19日(日)に臨んだクリーブランド・ブラウンズ戦で連携が乱れて大差での敗北を喫し、1勝6敗に沈んだ。この試合ではクオーターバック(QB)トゥア・タゴヴァイロアがまたしても不甲斐ないプレーを見せたことが際立っていた。

タゴヴァイロアは2試合連続で3回のターンオーバーを喫し、第4クオーターには新人QBクイン・エワーズと交代させられている。

エワーズが練習で印象的な活躍を見せ、ザック・ウィルソンを抑えてバックアップの座を勝ち取ったことを受け、ヘッドコーチ(HC)マイク・マクダニエルは月曜日に、今週は2番手の座をめぐって両者が競うことになると述べた。しかし、次の日曜日にアトランタ・ファルコンズ戦で先発を務めるQBについては疑問の余地がないと強調した。

マクダニエルHCはラスベガス・レイダースのQBジーノ・スミスと並んでインターセプト数(10回)がリーグ最多となっているタゴヴァイロアについて「今週は彼がスナップを受ける。今週は彼が先発だ」と語り、次のようにつけ加えた。

「そして私が期待しているのは、10回もインターセプトを喫さないことだ」

キャリア6年目のタゴヴァイロアは2023年の好調期から後退しているようだ。当時はパスヤードでリーグをけん引し、キャリアハイとなる29回のタッチダウンを決めていた。

今季は3試合で3回のターンオーバーを犯しており、日曜日のパサーレーティングはキャリア最低の24.1にとどまっている。

タゴヴァイロアは「今の自分のプレーや、今年の取り組み方にはまったく満足していないし、誇りにも思ってもいない」と語り、こう続けた。

「もっと成長しなきゃいけないことは分かっているし、過去数年の方がマイアミ・ドルフィンズのために良いプレーをしていた。でも、これは過去のシーズンではなく、今年の話だ」

「とにかくあらゆることをうまく操って、一緒に成長していけるような仲間を作ろうとしている。同時にいろんなことをできるようにならなきゃいけない。もしそれが理にかなっているならね。それを実現する一方で、去年やそれ以前に手に入れたものを維持しつつ、再び前に進んでいかないと。そしてその流れに乗るんだ」

今回の敗北を受けてマクダニエルHCの続投問題が再び浮上しているが、『NFL Network(NFLネットワーク)』が月曜日に報じたところによると、ドルフィンズのオーナーであるスティーブン・ロスは現時点で何らかの変更を行うつもりがないという。

これまで何度も自身の立場について発言することを拒んできたマクダニエルHCは、日曜日も毎週行っているロスとの話し合いに臨んだ。

「誠実さの観点から、今の仕事を抱えている以上、憶測の世界に踏み込むことは拒否する。そうするのは無責任だと思っている」とマクダニエルHCは話している。

「ロス氏とは試合直後に話をした。試合について話し合ったんだ。あの試合については話すことが山ほどあった。そういう方向に話が進むとは見ていなかった」

オフェンスで唯一、見どころとなったのはランニングバック(RB)デボン・エイチェーンの活躍だった。ドルフィンズのパス攻撃がほぼ機能しなかった中、エイチェーンはキャリー13回で82ヤード(平均6.3ヤード)を記録。3回のレシーブで16ヤードも稼いだ。

タゴヴァイロアは前回の試合でドルフィンズのオフェンスがスムーズに機能していないことを示した。チームメイトたちが一部のモーションに戸惑っていただけでなく、ハドルからセットする際に誤った位置に並ぶこともあり、スナップ前の動作が遅れる原因となっていた。これはマクダニエルHCの下で繰り返し起きている問題で、マクダニエルHC自身もドルフィンズがプレースタイルの変更を検討する可能性があると述べている。

「すべてが検討の対象だ」と語るマクダニエルHCは「試合に臨むときは、自分たちに勝つ力があると確信しているはずなのに、とてつもなく屈辱的な敗北を味わうこともある」と続けた。


記事提供:『The Associated Press(AP通信)』


【RA】