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コルツQBリバースの現役復帰を受け、48歳の今でも“プレーはできる”とトム・ブレイディ

2025年12月13日(土) 11:06

トム・ブレイディ【AP Photo/Erin Hooley】

44歳のフィリップ・リバースが現役復帰したことを受け、自然な流れとしてある疑問が浮上している。それは、48歳のトム・ブレイディが自身もまだNFLレベルでプレーできると考えているのか、ということだ。

7度のスーパーボウル制覇経験を持つ元クオーターバック(QB)のブレイディは『The Herd with Colin Cowherd(ザ・ハード・ウィズ・コリン・カウハード)』に出演し、自身が熟知するシステムで何度か得点ドライブを率いることができるかと問われた際、ためらうことなく返答した。

『Fox Sports(フォックス・スポーツ)』によると、ブレイディは現地11日(木)に「ああ、間違いなくできる」と語り、「僕の場合、その答えはイエスだ。でも今は(ラスベガス)レイダースのマイノリティオーナーだから許されない。つまり、引退撤回はできないんだ」と続けたという。

ブレイディは所有権の一部を持つことで現役復帰が不可能だという現状を強調せざるを得なかった。さもなければ、なぜQB陣が不安定なレイダースでプレーしないのかという質問が殺到しかねないからだ。

メンタル面や競争力という点で、ブレイディが今でも十分にパスを投げられることに疑いの余地はほとんどない。“G.O.A.T.(史上最高の選手)”と称されるブレイディは2023年に45歳で引退したが、最終シーズンには4,694ヤードを獲得し、6年連続の4,000ヤード超えを達成した。今シーズンにそれを上回るペースにあるのは、ダラス・カウボーイズのQBダック・プレスコットだけだ(4,756ヤードに達する見込み)。また、ブレイディは引退前に2年連続で、パス成功数とアテンプト数の両方でリーグトップに立っていた。実際に問題となるのは、長いブランクを経た後に繰り返しヒットを受けることに耐えられるのかという点だろう。

2022年シーズン終了後の引退は、ブレイディにとって2度目の引退だった。ブレイディはそのシーズンの開始前に引退を表明したものの、40日後に現役復帰したことで有名だ。

ブレイディは冗談まじりに「引退したかと思ったら、また現役復帰して、結局また引退するなんて、誰がするんだ? そんなことするやつがいるか? フィリップがそんなことをするなんて、ばかげている」と話している。

ブレイディは4歳年下のリバースが成功できると信じており、その理由としてメンタル面の優秀さを挙げた。

「このゲームは、クオーターバックにとっては首から上がすべてだ」と語ったブレイディはこう続けている。

「ミシガン大学時代には“クオーターバックポジションではメンタルとフィジカルの比率が4対1だ”と言われていた。それは普遍的なことだ。問題になるのは、ヒットに耐えたり、パスを投げたり、ドロップバックしたり、ポケット内で少し時間を稼いだりといった、身体面の能力がまだあるかという部分だ」

「フィリップがそういう部分を練習してきたなら、日曜の午後にシアトルでそれを目の当たりにすることになるだろう」

リバースが所属するインディアナポリス・コルツは14日(日)アメリカ東部時間16時25分【日本時間15日(月)6時25分】からシアトル・シーホークスと対戦する予定だ。

【RA】