ハムストリング負傷のレイブンズQBジャクソンがベアーズ戦除外、復帰はシーズン第9週を予定
2025年10月26日(日) 16:20
今週、クオーターバック(QB)ラマー・ジャクソンは練習フィールドに戻ってきた。
しかし、ボルティモア・レイブンズにとって残念なことに、シーズン第8週はジャクソンの復帰試合とはならなかった。
ジャクソンはハムストリングのケガへの対処を続けるため、日曜日のシカゴ・ベアーズ戦から除外されたとチームは現地25日(土)に発表した。ジャクソンの出場は当初クエッショナブルとされていたが、これにより、QBタイラー・ハントリーが先発を務めることになる。
ジャクソンは金曜日の練習にフル参加したとされていたが、『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが土曜日に伝えたところによると、この日のジャクソンはスカウトチームと練習しており、これは復帰にあと1週間かかることを示すものだという。
レイブンズはジャクソンを試合から除外すると同時に、前日の練習についての記載を制限付きに更新した。
レイブンズは声明で次のように述べている。「ラマー・ジャクソンは、日曜日のベアーズ戦に先立つ金曜日の練習に出席し、フルに参加した。これについて本日、さらなる確認を行い、リーグオフィスと協議した結果、ラマーは練習で先発としてのレップスを行っていなかったため、彼の練習参加状況を反映する形でレポートを更新した」
ラポポートによれば、NFLはジャクソンのステータスを巡るレイブンズの練習と参加状況について調査する予定だという。リーグは選手のステータスに変更があった場合は必ず調査することになっている。
それでも、ジャクソンはマイアミ・ドルフィンズとのシーズン第9週のサーズデーナイトゲームで待望の復帰を予定しているという。
苦戦中のレイブンズはもう少しだけ、2度のMVPに輝いたジャクソン抜きで戦い続けなければならない。チームは現在4連敗中の1勝5敗、フランチャイズ史上ワーストタイのスタートを切ってしまった。直近の2敗はジャクソン不在の中で喫したものだ。
ジャクソンがシーズンの最初から正スターターとなった2019年以降、ジャクソン不在の試合でのレイブンズは5勝12敗となっている。
成績は1勝3敗ながら、今季のジャクソンは4試合の先発でパス成功率71.6%、アテンプト平均ヤードでリーグトップの10.78ヤード、タッチダウン10回、インターセプト1回という素晴らしい成績を収めていた。
過去2試合はクーパー・ラッシュがジャクソンに代わって先発したが、2戦合計で251パスヤード、タッチダウン0回、インターセプト4回と苦戦。シーズン第6週にロサンゼルス・ラムズに敗れた試合では、ハントリーと交代させられていた。そして今回、ハントリーがラッシュに代わり、ジャクソンの代役としてレイブンズの先発を務めることになった。
ハントリーにとってはなじみ深い役割で、彼は先発としてキャリア通算5勝9敗の記録を持っている。そのうち5試合は昨シーズンにマイアミ・ドルフィンズで先発したもので、残りはレイブンズでジャクソンの代役として出場したものだ。2021年から2023年にかけて、ハントリーは先発として3勝6敗を記録し、出場わずか6試合で先発は4試合ながら、2024年のプロボウルに選出されたことはある意味有名だ。
QBのキャリア通算ランヤードでNFLの基準となっていることからも明らかなように、ジャクソンのデュアルスレット能力の代わりになれるような選手はいないが、ハントリーのスキルセットはラッシュに比べればジャクソンのものにはるかに近い。
1970年のAFLとNFLの合併以降、シーズンを1勝5敗でスタートしながらプレーオフに進出したチームはわずか4チームしかいない。レイブンズは5チーム目になることを目指しているが、ポストシーズンへの反撃を実現するためには、ジャクソン抜きで4連敗中の流れを断ち切る必要がある。
レイブンズ(1勝5敗)は、日曜日のアメリカ東部時間13時【日本時間27日(月)2時】に、ホームでベアーズ(4勝2敗)を迎え撃つ。
【M】



































