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セインツがQBラトラーをベンチに下げ、ドラフト2巡目の新人QBショウを起用

2025年10月27日(月) 09:48

ニューオーリンズ・セインツのスペンサー・ラトラーとタイラー・ショウ

ニューオーリンズではクオーターバック(QB)に関して、いくつかの意外な展開が起こっている。

現地26日(日)にタンパベイ・バッカニアーズに敗れた試合の第3クオーターで、ニューオーリンズ・セインツがQBスペンサー・ラトラーをベンチに下げている。代役に立ったのはドラフト2巡目指名の新人、タイラー・ショウだ。

今季8試合のすべてに先発してきたラトラーは、ベンチに下げられた時点でパス21回中15回成功、136ヤード、インターセプト1回を記録していた。ハーフタイム前に、バッカニアーズ側でターンオーバーにより始まり、フィールドゴールにつながった短いものを除けば、ラトラーのポゼッションはすべて実りなく終わっている。最後のドライブはパントとなり、正味獲得ヤードはマイナス7ヤード。この後、ショウがサイドラインでウオーミングアップする姿が見られた。

2024年ドラフトの5巡目で指名されたラトラーは、トレーニングキャンプでセインツの先発QB職を勝ち取り、力強いプレーを見せていた。シーズン第8週を迎えた時点でラトラーは1,450パスヤード、タッチダウン8回、インターセプト4回、パサーレーティング88.4をマーク。しかしながら、最近は壁に行き当たっており、インターセプトのうち3回は第7週のシカゴ・ベアーズ戦で喫したものであり、5回目のインターセプトはバッカニアーズのディフェンシブタッチダウンにつながっている。

17対3で相手に押されている状態で登場したショウは、この試合までに今季はパス2回を試みていた。ショウはこの試合をパス30回中17回成功、128ヤードで終えている。

確かに、ショウの方がボールをうまく動かしていた。ラトラーが7回のポゼッションで121ヤードだったのに対し、ショウは4回のポゼッションで139ヤードを記録。しかしながら、大きなリードを守るバッカニアーズ守備陣に対し、スコアリングドライブを導くことはできなかった。

プレーが崩れたときの対応については有望さを見せた一方、ショウはファーストダウン獲得に失敗してボールを失うことが2度あり、成功すれば勝負に持ち込めたかもしれないワイドレシーバー(WR)ラシッド・シャヒードへのディープボールをつなぐのに失敗。また、前述のインターセプトも喫している。とはいえ、インターセプトはWRクリス・オレーブがセーフティ(S)アントワーヌ・ウィンフィールドJr.にボールを奪われたものだ。

いずれのクオーターバックにも目立って有望なところがない中、セインツは1勝7敗に陥っている。チームにはクオーターバックをはじめとし、解決すべき問題が山積みだ。

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