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3勝4敗1分の現状について語るカウボーイズHCショッテンハイマー

2025年10月30日(木) 14:50

ダラス・カウボーイズのブライアン・ショッテンハイマーHC【AP Photo/David Zalubowski】

実力が拮抗し、予測不可能な2025年シーズンにおいて、ダラス・カウボーイズほど総合成績と実力が見合ったチームは他にないだろう。

3勝4敗1分のカウボーイズには大量得点を挙げて勝利(1試合では引き分け)を収めるほどの実力がある。その一方で、デンバー・ブロンコスやカロライナ・パンサーズ、クオーターバック(QB)ラッセル・ウィルソン率いるニューヨーク・ジャイアンツに打ちのめされるほど守備が脆弱で、特にジャイアンツ戦は手痛い敗北となった。

カウボーイズが攻撃重視のチームであることは、シーズン初戦から明らかだった。攻撃陣はクオーターバック(QB)ダック・プレスコットの卓越したプレーに支えられ、大半の試合で勝利をつかむのに十分な得点力を誇示している。

就任1年目のヘッドコーチ(HC)ブライアン・ショッテンハイマーは当然ながら、現在の成績に満足していない。

現地29日(水)、ショッテンハイマーHCは報道陣に「誰も十分な動きができていない。コーチも選手もヘッドコーチも、誰も十分ではない」と語った。

「それが現実だ。今の成績はそれとして受け止めるしかない。守備面だけでなく攻撃面も同じだ。私たちは3勝4敗1分のフットボールチームなのだ。私に言わせれば、攻撃面の成績なんてどうだっていい」

攻撃面の成績は非常に印象的で、カウボーイズは1試合あたりのトータルヤードで2位、パスヤードで1位、ランヤードで13位につけている。また、1試合あたりの得点(30.8点)はNFLで2番目に多く、それによって毎週のように勝利のチャンスを手にしてきた。

プレスコットはキャリアの中でも特に素晴らしいシーズンを過ごしており、パス成功率70.3%、2,096パスヤード、タッチダウン16回に対してインターセプト5回、パサーレーティング101.6を記録。スタッツと映像の両方で十分な成果を示し、シーズンの大半で『NFL.com』による“QB Index(QBインデックス)”でトップ5にランクインしている。

一方で守備面は穴だらけだ。日曜日の試合では一貫性を欠いていたブロンコス攻撃陣を相手に、44点、426ヤード、50%を超えるサードダウンコンバージョン率を許した。

今季絶好調のプレスコットが珍しく2回のインターセプトを喫し、カウボーイズのオフェンスが崩れた隙に、ブロンコスは優勢に立ち、カウボーイズの弱点を改めて知らしめる結果を残した。

「結果は変えられない。私たちは勝ちたいと思っている」とショッテンハイマーHCは強調している。

「人々はMVPだとかあれこれ言うが、ダック・プレスコットはMVPをとりたいわけじゃない。スーパーボウルで勝ちたいんだ。それこそが私たちの望みだが、まだそこには到達していない。まだその議論に加われるほど一貫したプレーができていない。だが、だからと言ってその旅が終わるわけではない。決して終わらない。もっと集中し、より意図的に行動する必要がある。そして、それを皆でやらなければならない」

カウボーイズは月曜夜、オフェンス面で一貫性を欠いているアリゾナ・カーディナルスを迎え撃つ予定だ。その後、シーズン第10週にバイウイークを迎える。ショッテンハイマーHC率いるチームが残されたチャンスを最大限に生かすには、まずカーディナルス戦で勝利を収め、バイウイーク明けに臨む低調なラスベガス・レイダースとの試合でもその勢いを維持する必要があるだろう。

ショッテンハイマーHCがフラストレーションを抱えているのは明らかだ。シーズン中盤を迎える中、それを原動力にチームが奮い立つかどうかに注目しよう。

【RA】