RBスカッテブーの離脱で再び先発の座に就くジャイアンツRBトレーシーJr.
2025年10月31日(金) 08:42
ランニングバック(RB)キャム・スカッテブーが現地26日(日)に行われたフィラデルフィア・イーグルス戦でシーズン終了につながる足首のケガに見舞われたことで、ニューヨーク・ジャイアンツは重要な活力と希望の源を失った。
NFLではよく言われることだが、“ネクストマン・アップ(次の選手が出る)”ことになる。その選手はキャリア2年目のRBタイロン・トレーシーJr.だ。トレーシーJr.はすでにプロとして試合に出たことがあり、2024年のルーキーシーズンにはジャイアンツの主力RBとして839ヤード、タッチダウン5回を記録した。
しかし今、トレーシーJr.はチームメイトだけでなく、すべてのジャイアンツファンを鼓舞してきた選手の代役を務めることを求められている。
『Associated Press(AP通信)』によると、ガード(G)グレッグ・バン・ローテンは水曜日にトレーシーJr.について「彼はたくさん経験を積んできた。自分の役割にも慣れてきている。だから、またフィールドに戻るのは彼にとって良いことだろう。今も優れたランニングバックであることを証明したくてたまらないと思う」と語ったという。
そうした実力を証明することへの意欲は、トレーシーJr.にとって良いことだ。ここ数週間は新人のスカッテブーの陰に隠れる形となっていたが、今ではチームの主力RBになることが期待されている。NFLで平均的な選手に与えられるチャンスは限られており、トレーシーJr.自身もこの機会を逃してはならないと理解しているはずだ。
トレーシーJr.は「俺たちは良いコンビだった。でも、またフィールドに立ってチャンスをつかむために、俺はただ今まで通り自分のやるべきことを続けるだけだ」と語った。
幸いなことに、チームメイトやコーチたちはトレーシーJr.がその重責を担えると信じている。力強くタフな走りを見せるスカッテブーとはプレースタイルが異なるかもしれないが、トレーシーJr.が違いを生み出す能力を持っていることは間違いない。
バン・ローテンは「トレーシーは本当に優秀なフットボール選手だ。彼が本来の調子を取り戻し、去年の経験をもとにさらに活躍することを楽しみにしている。今年は去年よりもさらに良い選手になっていると思うからね」と語った。
先発の座を引き継ぐトレーシーJr.には、シーズンのこの時点でほとんどの選手が持っていない利点がある。それはフレッシュな状態であることだ。2024年シーズンに200回近くのキャリーを記録したトレーシーJr.の今季のキャリー数はわずか45回であり、シーズンを通して100回ほどのキャリーが見込まれている。また、トレーシーJr.はパスキャッチャーとしても優れており、昨季はキャッチ38回で284ヤード、タッチダウン1回を記録した。
最終的にはヘッドコーチ(HC)ブライアン・ダボールやクオーターバック(QB)ジャクソン・ダート、そして攻撃陣全体が協力してスカッテブーの不在を補うことになる。彼らはその中で、トレーシーJr.が重要な役割を果たすことを期待している。
【RA】



































