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セインツがWRシャヒードをシーホークスにトレード、2つのドラフト指名権を獲得

2025年11月05日(水) 11:41

ニューオーリンズ・セインツのラシッド・シャヒード【Brooke Sutton via AP】

シアトル・シーホークスがオールプロ級の才能を持つワイドレシーバー(WR)ジャクソン・スミス・インジグバとタッグを組ませる俊足の選手を獲得した。

現地4日(火)、シーホークスがニューオーリンズ・セインツとのトレードでWRラシッド・シャヒードを獲得したと、『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポート、トム・ペリセロ、マイク・ガラフォロが状況を知る人物の話をもとに報じた。セインツはその見返りとして2026年ドラフト4巡目および5巡目指名権を受け取る。

その後、シーホークスはこのトレードを正式に発表した。

シャヒードはシーホークスの攻撃コーディネーター(OC)クリント・クビアックと再会する。昨シーズンにセインツの攻撃コーディネーターを務めていたクビアックの下でビッグプレーを生み出す可能性を示したシャヒードは、6試合中4試合で73ヤード以上を獲得し、通算3回のタッチダウンキャッチを記録したが、負傷して残り試合を欠場することになった。

今季は初戦から以前ほどのインパクトを残せておらず、9試合で75ヤード以上を記録したのはわずか2試合で、タッチダウンも2回にとどまっている。

シャヒードがスミス・インジグバと並んでプレーすることで、クオーターバック(QB)サム・ダーノルドが鮮烈なプレーを見せることが期待できるだろう。シャヒードがもたらすスピードは、まさにシーホークスが必要としていたものだ。クーパー・カップがケガと闘う中、シーホークスはすでに好調なオフェンスをさらに強化するためのプレーメーカーを加えたことになる。

スミス・インジグバは引き続きチームの主力ターゲットとなるが、ディフェンスを突破する能力を持つシャヒードが加わることで、より開けたスペースでプレーできるようになるだろう。

全員が健康であれば、6勝2敗のシーホークスはスミス・インジグバ、シャヒード、カップ、新人トリー・ホートンで構成される、多様で強力なレシーバー陣を誇ることになる。タイトエンド(TE)のAJ・バーナーやイライジャ・アロヨが活躍し、プロテクションが機能すれば、ダーノルドはシーズン終盤に大暴れできるだろう。

再建中のセインツにとって、契約最終年の選手と引き換えに2つのドラフト指名権を獲得するのは理にかなっている。セインツは2026年ドラフト指名権をわずか6つしか持たずにトレード期限の当日を迎えていた。若手の補充が必要なチームにとって、ドラフト指名権をさらに2つ確保することは最優先事項だった。新人QBタイラー・ショウは今季の残り期間で厳しい状況に置かれることになるが、長期的な視点では正しい判断だったと言えよう。

【RA】