カウボーイズがジェッツのスターDTクイネン・ウィリアムスをトレードで獲得
2025年11月05日(水) 11:27
ダラス・カウボーイズがニューヨーク・ジェッツのロースターセールを活用し、トレード期限に大型取引を実行して守備陣の改善を続けている。
ジェッツがスターディフェンシブタックル(DT)クイネン・ウィリアムスをカウボーイズに送り、その見返りとして2026年ドラフトの2巡目指名権、2027年ドラフトの1巡目指名権、およびDTマジー・スミスを受け取ったと『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポート、トム・ペリセロ、マイク・ガラフォロが現地4日(火)に報じた。
報道後、カウボーイズもこの取引について発表している。
ジェッツはカウボーイズの2027年ドラフト指名権の中で、指名順が高いものを手にすることになる。カウボーイズは元々所有しているものに加え、8月に実施したマイカ・パーソンズのトレードで、グリーンベイ・パッカーズの1巡目指名権を手にしていた。
カウボーイズは同じ日に、シンシナティ・ベンガルズのラインバッカー(LB)ローガン・ウィルソンをトレードで獲得。一方のジェッツは大きな動きとして、同日にインディアナポリス・コルツにコーナーバック(CB)ソース・ガードナーを送っている。
2019年ドラフトの全体3位で指名されたウィリアムスは、6年と半年でサック40.0回を記録。『Next Gen Stats(ネクストジェン・スタッツ)』によれば、これは2019年以降、ディフェンシブタックルの中で6位の数字だという。QBプレッシャーは281回で、DTの中で7位。これらのプレッシャーのうち、118回は2.5秒以内に記録したものであり、この数字でも同期間で4位につけている。
プロボウルに3度選ばれたウィリアムスは、今季これまでに大苦戦してきたカウボーイズ守備陣にとって、大きな後押しになるだろう。
カウボーイズは試合平均で397.4ヤード、30.8ポイントを相手に許しており、シーズン第9週の時点でこの両方の数字がランキングで31位になっている。それが今季のカウボーイズ攻撃陣が収めている成功を帳消しにしてきた。クオーターバック(QB)ダック・プレスコットとその仲間たちは試合平均で378.4ヤード、29.2ポイントを上げており、これはリーグで3位と4位に当たる数字だ。
『NFL Research(NFLリサーチ)』によれば、試合平均被得点が30ポイント以上でありながらも試合平均30点以上を上げたチームは、1950年のニューヨーク・ヤンクスのみだ。
カウボーイズはその奇妙な記録を繰り返さないよう、ウィリアムスを迎えることで打つべき手を打っている。27歳のウィリアムスは巨体を武器とするランストッパーでありながらも、パスのポケットを阻害する能力も高い。そのウィリアムスが合流するのは、こちらも元1巡目指名選手で、パーソンズのトレードでやってきたケニー・クラークであり、カウボーイズのインテリアディフェンシブラインは、書面上では他に匹敵するもののない威容となっている。
一方、2023年ドラフトの全体26位で指名された24歳のスミスは、カウボーイズにインパクトを与えることに苦戦していた。3シーズン目となる今季、フィールドに出てくる機会は少なくなっている。ニューヨークでフレッシュなスタートを切れば、ウィリアムスが不在になった状況で活躍するチャンスがあるかもしれない。
1勝7杯のジェッツはウィリアムスとガードナーのトレードを経て、これから2年での1巡目指名権を5つ集めた。さらに、2026年の2巡目指名権もダラスから受け取っている、
マンデーナイトフットボールでアリゾナ・カーディナルスに落胆の敗戦を喫して3勝5敗1分けとなったカウボーイズは、シーズン10週にバイウイークを迎える。そこでウィリアムスの順応と、シーズン立て直しを図っていくだろう。
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