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ジェッツHCボウルズは信念貫きフィッツパトリックを先発固定

2016年11月29日(火) 11:38

ニューヨーク・ジェッツのライアン・フィッツパトリック【AP Photo/Bill Kostroun】

第12週、ニューイングランド・ペイトリオッツに惜敗したニューヨーク・ジェッツのヘッドコーチ(HC)トッド・ボウルズはまだシーズンを諦めてはいない様子だ。

ボウルズは現地28日(月)、第13週のインディアナポリス・コルツ戦でもベテランのクオーターバック(QB)ライアン・フィッツパトリックを先発として起用する意向であると明言した。

フィッツパトリックは日曜日、ワイドレシーバー(WR)のクインシー・エヌーワやブランドン・マーシャルに見事なスローを見せたものの、ジェッツ最後の攻撃ポゼッションでファンブルを喫し、逆転の決勝点になり得たドライブをみすみす逃した。ここ2カ月間、タイミングの悪いターンオーバーがフィッツパトリックを苦しめている。

ボウルズは試合後、「今週、全てを検討してみる。今日中に判断を下すということではないし、急いでするような判断でもない」と語った。

試合中の様子を見てみれば、ボウルズがいかにフィッツパトリックのパフォーマンスに満足しているかが分かるだろう。第13週のQBに関してボウルズは記者に対して“議論の余地なし”と伝えた。

一部のファンからは、来季を見据えて2015年ドラフト4巡目指名のブライス・ペティにチャンスを与えるべきとの声も聞かれるが、ボウルズにはフィッツパトリックが“チームに勝利をもたらす”として、自身の信念を曲げるつもりはなさそうだ。

ボウルズのスタンスを容易に否定することはできない。ジェッツはベテランQBのフィッツパトリックにチームを去ってもらっては困るのだ。それは、チェックダウンに偏った攻撃パターンを嫌った攻撃陣が2年目のペティに従わなくなるといった懸念から、また、ペティがまだ、初先発を務めて敗戦を喫したロサンゼルス・ラムズ戦のイメージを払拭しきれていないというところから来ている。

ペティはジャレッド・ゴフではない。ジェッツもチームの顔となる選手をドラフトで獲得するという希望を持っていた。ドラフト4巡目指名ということからも、チームは試験的なプロジェクトとして、ペティには最低でも有能なバックアップになってもらうことを望んでいることが分かる。

もしボウルズが攻撃陣の入れ替えを考えるのであれば、ペティの出場は12月後半になるのではないだろうか。実質、その頃にはもう2017年シーズンを見越さなければならない。