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肘負傷のコマンダースQBダニエルズは手術の必要なし、バイウイーク後に再評価へ

2025年11月08日(土) 08:28

ワシントン・コマンダースのジェイデン・ダニエルズ【AP Photo/Nick Wass】

ワシントン・コマンダースはクオーターバック(QB)ジェイデン・ダニエルズの肘のケガについて良い知らせを受け取った。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが現地7日(金)に状況を知る人物の話をもとに報じたところによると、キャリア2年目のダニエルズは左肘を脱臼したものの靭帯に損傷はなく、手術の必要もないことがMRI検査の結果として明らかになったという。

コマンダースがダニエルズを直ちに故障者リザーブ(IR)に登録することはなく、シーズン第12週のバイウイーク中に改めて状態を確認する見込みだと、ラポポートはつけ加えた。

ラポポートによれば、ダニエルズは複数の医師に診断を求め、その結果は可能な限り良好なものだったという。複数の要因が重なり、ダニエルズの復帰時期は現時点で未定だが、今季中に復帰する可能性は残されている。

今季に度重なるケガに悩まされているダニエルズにとって、肘の負傷は最新のアクシデントとなった。ダニエルズはこれまでに膝の捻挫で2試合、ハムストリングの負傷で1試合を欠場している。

ダニエルズはシーズン第9週に大敗したシアトル・シーホークス戦の第4クオーターで、タックルを受けた際に腕が不自然にねじれたことで負傷。それは2025年シーズンの残り試合で欠場を余儀なくされるほど深刻なケガのように見えた。即座に固定用のエアキャストを装着したダニエルズは、極めて慎重にフィールドを後にし、すぐに試合から除外された。

金曜日の報道により、ダニエルズがIR入りに伴う4試合の欠場を回避できるかもしれないという希望が生まれている。ダニエルズは日曜日に予定されているデトロイト・ライオンズ戦とシーズン第11週にマドリードで行われるマイアミ・ドルフィンズ戦を欠場する見込みだ。それに続くバイウイークで、ヘッドコーチ(HC)ダン・クイン率いるチームは若手QBの状態を見極めることができるだろう。もしIR入りすれば、ダニエルズは最短でもシーズン第15週まで復帰できないことになる。

ダニエルズが復帰できる状態になるまではマーカス・マリオタが先発QBを務める見込みだ。

今季が思い通りに進まず、4連敗して3勝6敗となっているコマンダースにとって、今回のニュースは明るい材料となった。しかし、ダニエルズが復帰許可を得る頃には、チームが現実的なプレーオフ争いから脱落している可能性もある。バイウイーク明けのチームの成績も、ダニエルズの復帰時期を決める要素の1つとなるだろう。

【RA】