NFC（ナショナル・フットボール・カンファレンス）南地区で首位に立つアトランタ・ファルコンズの最大の弱点はディフェンスだ。そして今回、さらにそのディフェンス力が弱まる事態が発生してしまった。

ドクターたちはトゥルファントが肺の手術を必要とすることを認めた。ファルコンズは現地29日（火）、プロボウラーのコーナーバック（CB）デズモンド・トゥルファントを故障者リストに登録し、これによってトゥルファントの今シーズンが終了したことを発表。

また、同日にファルコンズはディフェンシブエンド（DE）エイドリアン・クレイボーンが部分的に損傷した膝の半月板を手術するために3週間から5週間ほどチームから離脱することが判明している。『NFL Network（NFLネットワーク）』のイアン・ラポポートが報じた。

これに伴い、チームはかつてテネシー・タイタンズからドラフト3巡目指名を受けたCBブリディ・レ・ウイルソンを獲得。

トゥルファントは第9週に負傷していたものの、今シーズン中にプレーする望みは捨てていなかった。

ファルコンズの主要なディフェンス選手である4年目のトゥルファントが離脱した今、チームのスーパーボウル出場への夢は遠く霞む。

今シーズン、NFLでナンバー1の攻撃陣を誇る一方、ヘッドコーチ（HC）ダン・クインの指揮下、ファルコンズのパスディフェンスのランキングは断トツの最下位である。パスラッシュに関しては大幅に改善されたにもかかわらず、セカンダリーは11ゲームを通して25タッチダウンパスを許している。現時点ですでに去年許したその数を上回っているのだ。

トゥルファントに代わり、HCクインは2015年ドラフト2巡目指名のジェイレン・コリンズを先発に起用する構えであり、トップレシーバーたちを相手に何とか持ちこたえることを願っている。

リーグ最強の攻撃陣を携えるファルコンズがレギュラーシーズンを勝ち抜く可能性は高い。しかし、1月には熾烈なプレーオフとなり、その中でも生き残るためにはやはりNFL32位のパスディフェンスが最大の課題となるのは間違いない。