インターセプト4回のQBダーノルドを擁護するシーホークスLBアーネスト・ジョーンズ
2025年11月18日(火) 12:35
クオーターバック(QB)サム・ダーノルドのインターセプト4回が響き、シアトル・シーホークスはロサンゼルス・ラムズを相手に敵地でのディビジョン対決を21対19で落とした。
4回のインターセプトが試合の明暗を分けたのは明らかだ。シーホークスの守備陣はあらゆる面でQBマシュー・スタッフォードを封じ込めていたものの、チームメイトたちはダーノルドに敗戦の責任を負わせようとはしなかった。
チーム公式サイトによれば、ラインバッカー(LB)アーネスト・ジョーンズは「サムはずっと素晴らしいプレーをしてきた」と語ったという。
「もしこの試合だけでサムを評価しようとするなら、それは違う。サムはこれまで俺たちをすべての試合で勝負に残してくれていたんだ。それなのに、彼が“俺のせいだ”なんて言うのはおかしい。俺たちディフェンスにももっと貢献できた場面があったし、止められたはずのチャンスもあった。これがフットボールだ。サムは俺たちのクオーターバックだし、俺たちは彼を支える。文句があるなら、黙っていろと言いたいね」
今季のダーノルドはたしかに好調を維持しているが、ターンオーバーには依然として苦しんでいる。現地16日(日)の試合ではインターセプト4回とキャリア最多に並ぶ数字を記録した。過去2回はいずれもニューヨーク・ジェッツのQBだった頃で、2019年のニューイングランド・ペイトリオッツ戦では「幽霊が見える」とベンチでつぶやいていたことが話題になった。シーズン第7週以降、ダーノルドは4試合連続、合計7回のインターセプトを喫している。
しかしながら、そうしたターンオーバーだけでは、7勝3敗という成績を残している2025年シーズンのシーホークスにおけるダーノルドの貢献を語ることはできない。
「いいか、サムは俺のチームメイトでありクオーターバックだ。俺は彼を全力で擁護する」とライトタックル(RT)エイブラハム・ルーカスは語った。
「スタッツがどうであろうと関係ない。誰だって毎試合完ぺきにプレーできるわけじゃないし、うまくいかない時だってある。サムは卓越したクオーターバックだし、ミスを引きずらないところを尊敬している。彼から学べることは多いと思う。彼はずっと高いレベルでプレーしているし、ここから何を見せてくれるのか楽しみだ」
ターンオーバーを重ねながらも、ダーノルドはシーホークスを奇跡的な逆転勝利へとあと一歩まで導いていた。第4クオーター終盤には、11プレーによる84ヤードのタッチダウンドライブを率いて2点差まで詰め寄った。その後、ディフェンスが再び攻撃権を奪うと、ダーノルドはキッカー(K)ジェイソン・マイアーズが61ヤードの決勝フィールドゴールを狙える位置までオフェンスを進めたが、キックはわずかに外れてしまった。
ダーノルドは44回中29回のパス成功で279ヤードを獲得し、タッチダウンはゼロ、インターセプト4回という内容だった。
ターンオーバーによって水の泡となったのは、ヘッドコーチ(HC)マイク・マクドナルド率いるディフェンスの見事なパフォーマンスだった。シーホークス守備陣はスタッフォードに彼らしくないミスを誘発し、第1クオーター以降はラン攻撃も封じ込めた。試合開始直後のドライブを除けば、ラムズに許したのは8回のドライブで合計115ヤードとファーストダウン5回のみ。ラムズの21得点のうち14点は、インターセプト後にシーホークスの25ヤードライン以内から攻撃権を得たドライブで生まれたものだった。
ターンオーバーが痛手となっただけでなく、シーホークスは序盤にドライブを決め切れず、4度もフィールドゴールに終わったことでラムズに主導権を握られる展開となった。
「今日は厳しい試合だった」とダーノルドは振り返る。
「ターンオーバーがあったとはいえ、ボールはしっかり前に進められていたと思う。ただ、レッドゾーンで決め切れなかった。それが一番の敗因だ。俺としても、今日のように何度もターンオーバーすることは許されない。今回のことから学んで、映像を見返して成長につなげたい。今日のラムズには敬意を払わないといけない。彼らの守りは固く、素晴らしいチームだ。自分自身もっと良くならないといけないし、チーム全体としても必ず立て直して、この経験から学んで成長していけるはずだ」
マクドナルドHCとシーホークスは、ダーノルドの度重なるターンオーバーにも動じていない。
「サムは究極のコンペティターだ」とマクドナルドHCは述べ、こう続けた。
「だからこそ、彼は悔しがるだろう。そこが彼の良さだ。ただ、必ず気持ちを立て直して前に進んでいくはずだ。驚きはない。これがサムという選手だ。チームに加わった初日からずっとそうだった。彼は究極のコンペティターであり、優れたクオーターバックだ。彼はわれわれが誇るクオーターバックで、みんな彼を信頼している」
敗れはしたものの、シーホークスは7勝3敗と依然として好位置をキープしており、NFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)西地区では8勝2敗のラムズと7勝4敗のサンフランシスコ・49ersに挟まれる形で踏みとどまっている。
シーズン第12週にダーノルド率いるシーホークスは1勝しか挙げられていないテネシー・タイタンズと対戦するため敵地へ向かう。続く第13週には、ダーノルドがかつて所属したミネソタ・バイキングスとの一戦が控えている。
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