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ブラウンズQBサンダース、2度目の先発に自信も「満足」はせず

2025年11月27日(木) 11:24

クリーブランド・ブラウンズのシェドゥーア・サンダース【Brooke Sutton via AP】

熱心な支持者や成長中のブランドを抱えるシェドゥーア・サンダースは、クリーブランド・ブラウンズのクオーターバック(QB)として初先発試合で勝利を収めるという今世紀初の快挙も成し遂げたが、満足はしていない。

キャリア2度目の先発を果たす現地30日(日)を前に、新人のサンダースはさらなる高みを目指す意欲を示した。

『ESPN』によると、サンダースは水曜日に「間違いなく十分だとは思っていない。だから何よりもまず、またこの機会を得られたことが大事だ。でも人生では、チャンスがどれだけ早く訪れるか、あるいはどれだけ続くかは分からないし、いつか奪われる可能性があることも理解しておかないといけない」と語ったという。

「だから、自分が置かれている状況に満足することは決してない。俺は常に期待を超えたいと思っているし、毎週成長したいとも考えている。チームのために、より良い結果を出したいし、より良い自分でいたいと思っている」

シーズン第12週にアレジアント・スタジアムで勝利を収めたサンダースが、1990年代半ば以降、初めて先発デビュー戦で勝利を収めたブラウンズQBとなったのは、ファンにとっては朗報だろう。しかし、改善の余地はまだまだある。サンダースは初先発した試合でワイドレシーバー(WR)アイザイア・ボンドへの見事な52ヤードのパスなど、有望なプレーをいくつか見せたが、ポゼッションごとにプレーが定まらず、インターセプトを喫する場面もあった。

ドラフト5巡目指名を受けたサンダースは、そうした選手に対する現実的な期待値を上回る活躍を見せたと言える。しかし、サンダースは普通の3日目指名選手ではない。

プロフットボールの殿堂入りを果たしたディオン・サンダースの息子であるシェドゥーア・サンダースは、NFL入り当初から大きな注目を浴びていた。2025年シーズン序盤は控え選手としてベンチに座りながらも、コロラド大学時代からついて回っていた話題性で注目され続けてきた。ついに先発として丸1週間の準備期間を与えられたサンダースは、試合のスピードに順応し、ケビン・ステファンスキーHC(ヘッドコーチ)の指示通りにオフェンスを展開した。

3勝8敗と苦戦が続く中、サンダースはロッカールームに活気ももたらしている。

ステファンスキーHCは「彼はいつもその部分で良い仕事をしている」と述べた。

「私たちが選手全員に求めているのは誠実さだ。彼は毎日同じ姿勢で臨んでいる。もちろん試合日には熱気や高揚感もあるが、彼は長い間そのポジションでプレーしてきており、重要なことを見失わない方法を心得ている」

ソーシャルメディアで引用されるような発言を連発しているが、サンダース本人は成長に集中しているようだ。マンデーナイトフットボールでカロライナ・パンサーズを20対9で圧倒したサンフランシスコ・49ersの守備陣を相手に、サンダースは再び実力を証明する機会を得る。

サンダースは「もちろん、日ごと、分ごと、ミーティングごとに、その役割や立場に少しずつ慣れてきている。みんなも俺に少しずつ慣れてきている。だから、ワクワクしているし、うれしく思っている。とにかく感謝している」と語った。

【RA】