ブラウンズに敗れたレイダースが不振続きのケリーOCを解任
2025年11月25日(火) 13:23
現地23日(日)に10対24でクリーブランド・ブラウンズに敗れたのを受け、ラスベガス・レイダースは攻撃コーディネーター(OC)チップ・ケリーを解任したと『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが報じた。
チームはその後、解任を正式に発表した。
ヘッドコーチ(HC)ピート・キャロルは声明で次のように述べている。
「今夜、チップ・ケリーOCと話をし、レイダースの攻撃コーディネーター職を離れてもらうことを伝えた。これまでの貢献に感謝するとともに、今後の健闘を心から願っている」
日曜日の試合を終えて、キャロルHCを迎えた初シーズンでレイダースは2勝9敗となった。ケリーの下で16点以下に終わった試合はこれで3試合連続。昨季、オハイオ州立大学でカレッジフットボールのプレーオフ全国選手権を制し、今季NFLに戻ってきたケリーにとっても苦い結果となった。
レイダースはケリーを大学フットボール界から招くため、リーグ最高額のコーディネーター契約を提示していた。しかし、そのNFL復帰はわずか11試合で終了となった。これは、サンフランシスコ・49ersのヘッドコーチとして2勝14敗に終わり、1年で解任された2016年シーズンを思い起こさせる結末だ。
ケリーが率いたレイダースのオフェンスは、NFL最多となる13回のインターセプトを喫しているクオーターバック(QB)ジーノ・スミスの不調、そして1巡目指名の新人ランニングバック(RB)アシュトン・ジェンティを安定して活用できなかった点に象徴される。
レイダースはシーズン第12週を迎えた時点で1試合平均得点が15.5点と、1勝のテネシー・タイタンズを辛うじて上回る程度だった。日曜日の内容も改善を感じさせるものではなく、ブラウンズはスミスに10回のサックを浴びせ、ジェンティを17回のキャリーで50ヤード(1キャリー平均2.9ヤード)に封じ込め、レイダースは10点しか奪えなかった。
ケリーの下で戦った11試合のうち、レイダースが20点を超えたのはわずか4試合のみ。
シーズン途中のコーディネーター解任は今季これで2人目となり、第10週のデンバー・ブロンコス戦後にはスペシャルチームコーディネーターのトム・マクマホンも解任されている。
また、レイダースがシーズン途中でOCを解任するのは3年連続で、2024年はルーク・ゲッツィ、2023年はミック・ロンバルディが職を離れている。
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