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イーグルス戦でトニー・ロモを抜いてカウボーイズ歴代最多パス記録を樹立したQBプレスコット

2025年11月25日(火) 13:21

ダラス・カウボーイズのダック・プレスコットとトニー・ロモ【NFL】

“ダンディ”の愛称で親しまれたドン・メレディス、殿堂入りを果たしたロジャー・ストーバックやトロイ・エイクマン、そしてトニー・ロモ。そうした歴代の名クオーターバック(QB)たちを上回り、ダック・プレスコットはダラス・カウボーイズのパス記録でついに歴代トップに立った。

現地23日(日)、カウボーイズはフィラデルフィア・イーグルスとの宿敵対決で24対21の大逆転勝利を飾った。その第3クオーター、プレスコットはワイドレシーバー(WR)ジョージ・ピケンズに9ヤードのパスを通し、ロモが持っていた3万4,183ヤードのチーム記録を更新。この試合で354ヤードを積み上げ、通算パス獲得ヤードは3万4,378ヤードに到達した。

試合前の時点で、ロモの記録を抜くには160ヤードが必要だった。プレスコットはそれをクリアし、北米屈指の歴史と人気を誇るスポーツフランチャイズにその名を刻むことになった。

カウボーイズ一筋で10年目のシーズンを迎えたプレスコットは、これまで8回もシーズン2,500パスヤード以上を達成。2019年には4,902ヤードを記録し、ロモが2012年に樹立したシーズン記録(4,903ヤード)まであと1ヤードに迫った。

2016年NFLドラフトの4巡目で指名されたプレスコットは、2016年シーズンを最後に現役を退いたロモの後を継ぎ、カウボーイズのフランチャイズクオーターバックとなった。

在籍期間中、チームとしては地区優勝4回、プレーオフ出場5回ながらディビジョナルラウンド突破なしと大きな結果を残せていない点を指摘する批評家は多いものの、プレスコット個人の貢献は揺るぎない。2018年には攻撃部門年間最優秀新人賞を受賞し、プロボウルに3回選出されている。5シーズンでパス獲得3,500ヤード以上を記録し、タッチダウンパス30回以上をマークしたシーズンも3度ある。

そして今、プレスコットの名はナンバーワンパサーとしてカウボーイズの歴史に刻まれることとなった。

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