ジャイアンツがライオンズ戦での敗北を受けてボウエンDCを解任
2025年11月25日(火) 11:47
ニューヨーク・ジャイアンツの守備コーディネーター(DC)シェーン・ボウエンはまたしても守備の崩壊を止めることができなかった。
現地24日(月)、ジャイアンツがボウエンを解雇すると『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートとマイク・ガラフォロがこの決定を知る人物の話をもとに報道。
第一報を伝えたのは『NorthJersey.com』のアート・ステープルトンだ。その後、チームがボウエンの解任を正式に発表している。
NFLネットワークのトム・ペリセロによると、アウトサイドラインバッカー(OLB)コーチのチャーリー・ブレンが暫定DCを務めるという。
これは暫定ヘッドコーチのマイク・カフカが初めて下した大きな決断だ。
カフカは月曜朝に報道陣に対し、「本日は守備コーディネーターのシェーンを解任するという難しい決断を下した」と述べている。
「チャーリーには大きな信頼を寄せている。当然ながら、こうした決断は容易ではない。シェーンは良い人間であり、優れたコーチだ。単純に結果が私たちの望む形ではなかった。チャーリーが責任を引き受け、グループをまとめてくれるだろう」
解任は数週間前から計画されていた。ボウエン率いる守備陣は今シーズン、何度も相手に大差をつけられている。今月初めに解雇された前任のブライアン・ダボールHC(ヘッドコーチ)は一貫してボウエンを擁護していた。ボウエンは2024年にジャイアンツの守備コーディネーターに就任する前、3年間にわたってテネシー・タイタンズの守備コーディネーターを務めていた。
ボウエン率いるジャイアンツ守備陣は穴だらけだったと言えよう。
2024年、ジャイアンツは被ヤードでリーグ内24位、被得点で21位、テイクアウェイ数で28位と低迷。ディフェンシブフロントにはラインバッカー(LB)ブライアン・バーンズ、ディフェンシブタックル(DT)デクスター・ローレンス、LBケイヴォン・ティボドー、ドラフト1巡目指名したLBアブドゥル・カーターといった有力選手がそろっているにもかかわらず、ジャイアンツは今シーズンも一貫して打ちのめされており、被ヤード、被得点、テイクアウェイ数のすべてで30位に沈んでいる。
ジャイアンツ守備陣は単純に精彩を欠いているだけでなく、大半の試合で大きな敗因となっていた。ジャイアンツは今シーズン、第4クオーターで5回、10点以上のリードをひっくり返されており、これはNFL最多となっている。
ライオンズ戦での崩壊は今季を通して低迷していたジャイアンツ守備陣にとって決定的な出来事となった。カフカ率いるオフェンスはライオンズ戦で自由に攻撃を展開し、517ヤードを獲得したにもかかわらず、守備陣が試合終盤に相手を止められなかったことで勝利を手にできなかった。
ジャイアンツは単に第4クオーターで10点差を追いつかれ、オーバータイムでランニングバック(RB)ジャーマイア・ギブスに69ヤードの決勝タッチダウンランを許したわけではない。問題は相手の爆発的な攻撃力に打ち負かされたことだった。ライオンズは4回のタッチダウンドライブのうち3回で、わずか3プレー以内で決着をつけた。
プレーするのは選手であり、コーチは指導を行う。タックルを外したり、角度を誤ったり、カバレッジを崩したのはボウエンではない。しかし結局のところ、ボウエンはその戦術で選手たちが安定して成功できる状況を作り出せなかった。問題が繰り返し発生するのは、システムに問題がある兆候だったのだ。
正式にプレーオフ争いから脱落した中、ジャイアンツは2026年に完全に新しい体制にする前に、新しい守備プレーコーラーを起用して状況を立て直そうとしている。
【RA】



































