センター（C）フランク・ラグナウは、1シーズンまるごとフットボールから離れていることはできなかった。

情報筋によると、4度のプロボウル選出を誇るラグナウが現役復帰し、デトロイト・ライオンズに戻るという。『NFL Network Insider（NFLネットワーク・インサイダー）』のイアン・ラポポートが現地26日（水）に報じた。

ラポポートによれば、ラグナウはコンディションを維持しており、近いうちにプレー可能な状態になる見込みだという。その後、チームはラグナウをリザーブ／引退リストからコミッショナー除外リストへ移したと発表した。

まさにサンクスギビングの奇跡と言える。ラグナウは6月上旬、7シーズンのNFL生活で負ってきた数々のケガ（脳しんとう、鼠径部、足、膝、胸筋、喉の骨折）と将来を天びんにかけた末に引退を決断し、ライオンズのオフェンシブラインには大きな穴が空いていた。

ライオンズは、グラハム・グラスゴウをガード（G）からセンターに回してラグナウの不在を補い、さらにジョージア大学出身のGテイト・ラトリッジを指名して新たな先発5人を形成した。しかしながら、このユニットはここ数週で度重なるケガに見舞われている。

復帰に向けて準備が整ったことを証明できれば、ラグナウはセンターとして起用される可能性が高く、その場合グラスゴウはガードに戻ることになる。現在そのポジションには、元ドラフト外フリーエージェントのGカヨデ・アウォシカがラトリッジの反対側で入っている。ここ数週、対戦相手のディフェンスがクオーターバック（QB）ジャレッド・ゴフへプレッシャーを仕掛ける場面が増えている状況を踏まえると、ラグナウの復帰はユニットを大幅に底上げする戦力となり、課題解決への大きな後押しになり得る。

ライオンズの公式SNSアカウントは水曜日の午後、さっそくこのニュースを歓迎し、ラグナウがフォード・フィールドのトンネルを駆け出す写真を投稿した。この光景が再び現実のものとなる日は近い。

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