シーズン第12週の週間最優秀選手賞はチーフスRBハント、ライオンズRBギブスらが受賞
2025年11月27日(木) 13:17
リーグは毎週、現地の水曜日に週間最優秀選手を発表している。2025年シーズン第12週の栄誉に輝いた選手たちは以下の通り。
AFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)オフェンス部門週間最優秀選手
カリーム・ハント(RB/カンザスシティ・チーフス)
カンザスシティ・チーフスは現地23日(日)に行われたインディアナポリス・コルツ戦で逆転勝利を収め、シーズン終盤へ向けて大きな弾みを得た。その立役者のひとりがランニングバック(RB)カリーム・ハントだ。チーフスはラン攻撃のほぼすべてをベテランRBに託し、ハントはキャリア最多となるキャリー30回を記録した。104ランヤードに加え、キャッチ3回で26ヤードも獲得。第4クオーターにファンブルこそあったものの、その直後のポゼッションでタッチダウンランを決め、4試合連続となるタッチダウンを挙げている。
NFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)オフェンス部門週間最優秀選手
ジャーマイア・ギブス(RB/デトロイト・ライオンズ)
シーズン第12週のRBジャーマイア・ギブスは、形容を尽くしても足りない圧巻のパフォーマンスだった。デトロイト・ライオンズはニューヨーク・ジャイアンツを相手に予想外の苦戦を強いられ、終始追う展開となる中、3年目のギブスはギアを一段も二段も上げてみせた。複数のビッグゲインを生み出し、オーバータイム最初のプレーで決めた69ヤードの決勝タッチダウンランで最大の見せ場を作った。平均14.6ヤードで219ヤードを積み上げ、1994年のバリー・サンダース以来となるライオンズ選手としての最多記録を樹立している。何より重要なのは、ギブスがチームを背負い、NFC北地区でシカゴ・ベアーズとグリーンベイ・パッカーズに食らいつく戦績を維持したことだ。
AFCディフェンス部門週間最優秀選手
マイルズ・ギャレット(DE/クリーブランド・ブラウンズ)
2023年の年間最優秀守備選手に選ばれているディフェンシブエンド(DE)マイルズ・ギャレットは、そろそろもう一つトロフィーを置く場所を確保した方が良いかもしれない。クリーブランド・ブラウンズがラスベガス・レイダースを圧倒した試合で、ディフェンスはサック10回を記録し、ギャレット自身もサック3回、タックルフォーロス4回、フォースドファンブル2回をマーク。これにより今季の通算サックは18回となり、直近5試合では14回に達した。マイケル・ストレイハンが持つ、5試合で12.5回の記録を上回る結果となった。ギャレットが次に見据えるのは、残り6試合でストレイハンとT.J.ワットとが持つ22.5回の単シーズン記録だ。
NFCディフェンス部門週間最優秀選手
ジアイル・ブラウン(S/サンフランシスコ・49ers)
負傷者が相次ぐサンフランシスコ・49ersのディフェンスは、それでも勝利への道を切り開き続けている。マンデーナイトのカロライナ・パンサーズ戦では、セーフティ(S)ジアイル・ブラウンがその中心となった。序盤と終盤にインターセプトを決め、ヘッドコーチ(HC)カイル・シャナハン率いる攻撃陣が苦戦する中でも試合の主導権を維持した。最初のインターセプトは1ヤードラインからのファースト・アンド・ゴールの場面で生まれ、パンサーズの初得点を阻止。2回目は第4クオーター残り6分33秒、1ポゼッション差に迫る可能性を残したドライブを断ち切るもので、どちらも49ersがNFCプレーオフ争いで上位に踏みとどまるために欠かせないビッグプレーだった。
AFCスペシャルチーム部門週間最優秀選手
アンドレス・ボレガレス(K/ニューイングランド・ペイトリオッツ)
ニューイングランド・ペイトリオッツのオフェンスが停滞した場面で、キッカー(K)アンドレス・ボレガレスが流れをつなぐ存在となった。シンシナティ・ベンガルズに26対20で辛勝した試合で、彼のキックが勝利を呼び込んだ。ペイトリオッツは開始から22分余りでオフェンスとディフェンスの両方でタッチダウンを奪ったものの、その後はすべてルーキーキッカーの右足に委ねられる展開となった。ボレガレスはエクストラポイント2回を決めた後、41ヤード、45ヤード、19ヤード、52ヤードのフィールドゴールを成功させ、勝利へのリードを積み上げた。これでペイトリオッツは9連勝となった。
NFCスペシャルチーム部門週間最優秀選手
ゼイン・ゴンザレス(K/アトランタ・ファルコンズ)
今季のアトランタ・ファルコンズはキッカーの起用がめまぐるしく変わり、ヤンオエ・クー、ジョン・パーカー・ロモ、そしてゼイン・ゴンザレスへと移っていった。しかし直近3試合、とりわけ日曜日の試合では、ゴンザレスがその座を固めつつあるように見える。30歳のゴンザレスはこの日唯一のエクストラポイントを決め、フィールドゴールも3回中3回成功。いずれも長距離のキックだった。56ヤード、41ヤード、54ヤードのキック成功がリードを広げ、ファルコンズはニューオーリンズ・セインツに勝利。苦しい5連敗に終止符を打った。
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