チーフスとの感謝祭ゲームで日差しの影響を受けながらも奮闘したカウボーイズ
2025年11月28日(金) 12:58
ダラス・カウボーイズの本拠地に再び強い日差しが降り注いだ。
感謝祭の日に31対28で勝利したカンザスシティ・チーフス戦の第2クオーターに、カウボーイズのワイドレシーバー(WR)ジョージ・ピケンズはオープンだったが、クオーターバック(QB)ダック・プレスコットから投げられたパスには気づけなかった。
ボールは20ヤード地点の内側、ピケンズの数フィート前で落下。ピケンズは手を上げてボールが見えなかったことを示し、スタジアムの西端――直射日光が差し込んでくる方向――に顔を向けて目を覆った。
第2クオーター後半にはチーフスのQBパトリック・マホームズもフィールドを見渡す際に強い日差しの影響を受けた可能性がある。マホームズは右方向にスクランブルし、日陰からまぶしい太陽光が差し込む場所へ移動。この光によって、フィールド中央でオープンだったように見えたWRラシー・ライスを確認できなかったのか、マホームズはアウトサイドラインバッカー(OLB)ジェイデビオン・クロウニーに背後からサックされ、7ヤードのロスを喫した。
AT&Tスタジアムの西端にある巨大なガラスドアから差し込む光が試合に影響を与えたのは、今回が初めてではない。
ほとんどのスタジアムが南北方向に伸びているのに対し、AT&Tスタジアムはエンドゾーンの両端が東西に位置している。そのため、木曜日のように晴れた日の夕方に実施される試合では一時的に西端の窓から太陽光が差し込むことがある。
ちょうど1年ほど前、プロボウル選出経歴を誇るWRシーディー・ラムはフィラデルフィア・イーグルスに34対6で敗れた試合で、太陽のまぶしさでボールを見失い、キャッチに失敗。これは、試合の前半にカウボーイズが逆転につながるタッチダウンを決めるチャンスを逃す原因となった。ラムはエンドゾーンでクロスルートを走ってフリーになっていたが、QBクーパー・ラッシュが投げたボールにまったく対応できず、そのボールはラムの背後を通過した。
2022年1月に23対17で敗れたサンフランシスコ・49ersとのプレーオフゲームでも、当時カウボーイズに所属していたWRセドリック・ウィルソンはボールを取り損ねた。太陽の方に振り返ったウィルソンはボールを視認できなかった様子だった。
多額の資産を持つカウボーイズのオーナー、ジェリー・ジョーンズは、試合中にカーテンを取り付けるべきだという多くの提案を完全に拒否している。コンサートやその他のイベントでは一部のカーテンが使われているにもかかわらずだ。
プレスコットが第4ダウン残り4ヤードの場面で10ヤードのパスを通した直後、ピケンズに向けて投げられたパスは4点差をひっくり返す可能性を秘めていた。しかし、カウボーイズはタッチダウンに迫るチャンスを逃し、最終的にはキッカー(K)ブランドン・オーブリーの49ヤードのフィールドゴールで点差を14対10に縮めるにとどまった。
試合開始前のコイントスを制したのはチーフスだった。カウボーイズがキックオフを受けることになり、チーフスは西端のエンドゾーン――つまり、太陽が差し込む側――を守ることになった。
ハーフタイム以降は日が傾いていたため、問題は起きなかった。
記事提供:『The Associated Press(AP通信)』
【RA】



































