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ペイトリオッツTEグロンコウスキー、金曜日に腰の再手術

2016年12月02日(金) 12:02

ニューイングランド・ペイトリオッツのロブ・グロンコウスキー【AP Photo/Bill Kostroun】

現地1日(木)、ニューイングランド・ペイトリオッツに悲報が入った。この日、タイトエンド(TE)ロブ・グロンコウスキーの腰が当初想定されたよりもかなり悪い状態であることが分かった。

グロンコウスキーは金曜日にもヘルニアを再発した腰の手術に踏み切る予定で、数週間の離脱を余儀なくされる。これは『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが伝えたもの。

地元メディア『The Buffalo News(ザ・バッファロー・ニュース)』のビック・カルッチがこのニュースを最初に報道した。

グロンコウスキーの復帰時期は完全に未定であり、クオーターバック(QB)トム・ブレイディお気に入りのターゲットでもある彼のプレーオフ出場すらも危うい状況だ。

2週間前のシアトル・シーホークス戦でセーフティ(S)アール・トーマスからの強烈なヒットを受けたグロンコウスキーは肺を挫傷していた。そして先週末の勝利したニューヨーク・ジェッツ戦、グロンコウスキーは腰の負傷を再発させて試合途中に離脱した。

チームは当初、グロンコウスキーの腰に関しては短期間で復帰できるものと見ていたが、その後の精密検査の結果はペイトリオッツにとって最悪なものとなった。

グロンコウスキーの負傷で現在9勝2敗のチーム自体が崩れることはないだろうが、もし彼がポストシーズンに間に合わなければ、ペイトリオッツのスーパーボウル進出への道のりは相当厳しくならざるを得ない。

2009年、2013年に次いで、27歳のグロンコウスキーが腰を手術するのはこれで3度目となる。

将来的な殿堂入りも有力視されているグロンコウスキーのキャリアが、度重なる負傷によって台無しにならないかどうか、多くの人が不安になっていることだろう。グロンコウスキーはこれまでに、プロとしての7年間のキャリアで18試合も欠場している(プレーオフは含まない)。

2016年:ハムストリング、肺(3試合)

2015年:膝(1試合)

2013:腰、前腕、膝十字靭帯(じんたい)/膝内側側副靭帯(ひざないそくそくふく)、脳震とう(9試合)

2012:臀部(でんぶ)、前腕(5試合)

ブレイディにとって、グロンコウスキーの離脱はかなり痛いものである。ペイトリオッツの攻撃陣の勢いは失われ、とりわけ、レッドゾーンでのダイナミックさは影を潜めるだろう。

以下は2010年以降、ペイトリオッツの攻撃陣にグロンコウスキーがいた時といなかった時の数字を比較したものである。

グロンコウスキー出場時:31.2(1試合平均得点)、391.9(1試合平均トータルヤード)、279.2(1試合平均パスヤード)

グロンコウスキー不在時:26.9(1試合平均得点)、382.6(1試合平均トータルヤード)、252.4(1試合平均パスヤード)

グロンコウスキーが出場した86試合で、ブレイディは104.5のパスレーティング、65.5%のパスコンプリートをマーク。その一方で、ブレイディのこの数字はグロンコウスキー不在の場合、いずれも84.4、57.5%にまで落ち込む。

体格の大きさと俊敏性を備えた類まれなグロンコウスキーの能力は、対戦するカバレージのラインバッカー(LB)、セーフティ(S)、コーナーバック(CB)たちにとって脅威となってきた。NFLの世界に入って以降、グロンコウスキーはタッチダウンレシーブの数が68にまでに昇り、リーグを牽引している。今シーズン初旬、69回目のタッチダウンレシーブを決めたグロンコウスキーはペイトリオッツのチーム記録保持者となった。

グロンコウスキー不在の間はTEマーテラス・ベネットがその穴を埋める候補者となるが、彼もまた、現在は足首と肩を故障中。ブレイディはその他にも、グロンコウスキーと同程度の手の大きさを持つ新人ワイドレシーバー(WR)のマルコム・ミッチェルに期待を寄せている。攻撃コーディネーター(OC)のジョシュ・マクダニエルスはバックフィールドにRBのディオン・ルイスやジェームス・ホワイトも起用し、攻撃パターンを多様化してグロンコウスキーとブレイディコンビの穴を埋めていく。