ファンに忍耐を求めるジェッツHCグレン、「やるべきことは分かっている」
2025年12月24日(水) 12:22
アーロン・グレンは、低迷するフランチャイズの立て直しに伴う厳しい現実に直面している。
今季、ニューヨーク・ジェッツのヘッドコーチ(HC)に就任したグレンは、シーズン序盤に0勝7敗と大きく出遅れ、現在は3連敗で成績を3勝12敗としている。現地22日(月)、グレンHCはフラストレーションを募らせるギャング・グリーンのファンに対し、忍耐を求めた。ジェッツは15シーズン連続でプレーオフから遠ざかっており、7勝以下に終わるシーズンも10年続いている。
『ESPN』によれば、グレンHCは次のように語ったという。
「ファンにとっては、正直、厳しい道のりになる。それは分かっていたことだ。ただ、重要なのは、自分たちのやるべきことは分かっているという点。計画はある。だから、見放さないでほしい」
もっとも、現時点ではその計画が形になっているとは言い難い。
日曜日に行われたニューオーリンズ・セインツ戦では、同じく再建途上にある相手に29対6で大敗。ジェッツが本格的に勝負できる段階には、まだ到達していない現実が浮き彫りになった。5勝を挙げた昨季と比べても、オフェンス、ディフェンスの両面で後退している状況だ。
「就任初日から、このチームをどんな姿にしていきたいのか、その土台を築こうとしてきた。その多くは、基本的に内部から作り上げていくものだ」とグレンHCは言う。
ジェッツはその土台作りを進めるため、トレード期限間際にスターコーナーバック(CB)ソース・ガードナーとディフェンシブタックル(DT)クイネン・ウィリアムスをドラフト指名権と引き換えに放出した。
オフシーズンを迎えるにあたり、最大の懸念材料となっているのはクオーターバック(QB)ポジションだ。先発を務めていたジャスティン・フィールズは精彩を欠いてベンチに下がり、タイロッド・テイラーはベテランのバックアップ以上の存在ではない。さらに、ドラフト外ルーキーのブレイディ・クックも予想通り苦戦しており、3試合でインターセプト6回、サック17回を喫している。長年続くクオーターバック問題をこのオフシーズンに解決できなければ、ジェッツに変化は訪れないだろう。
それでもグレンHCは、プレーオフ進出を決めているニューイングランド・ペイトリオッツとバッファロー・ビルズを相手に、シーズン終盤まで戦い抜く姿勢をチームに求めている。
「全力でプレーし、持てる力を出し切るつもりだ」とグレンHCは語った。
「そして勝ちにいく。そうするつもりでいる。ファンのために良い試合を見せたい。(第17週のペイトリオッツ戦は)今季最後のホームゲームだ。それも分かっているし、その舞台を楽しみにしている」
「相手が強豪チームだということも承知している。だからこそ、彼らが成し遂げようとしていることを台無しにするくらいの気持ちで臨みたいし、今季最後の試合をファンの記憶に残る一戦にしたい」
【R】



































