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テキサンズ戦を前に昨年のワイルドカード敗退を思い返すチャージャーズQBハーバート

2025年12月25日(木) 13:01

ロサンゼルス・チャージャーズのジャスティン・ハーバート【AP Photo/Julio Cortez】

ロサンゼルス・チャージャーズはシーズン第17週の重要な一戦を前に、ヒューストン・テキサンズとの対戦に向けた準備を進めている。そんな中、クオーターバック(QB)ジャスティン・ハーバートの脳裏には、ヘッドコーチ(HC)デミコ・ライアンズ率いるディフェンスと前回対戦した際の苦い記憶が色濃く残っている。

2024年のワイルドカードでチャージャーズは32対12でテキサンズに敗戦。その試合でハーバートはキャリア最多となる4回のインターセプトを喫した。プロボウル選出を誇るQBは、その現実から目を背けていない。

『ESPN』によると、ハーバートは「あの試合のことは、今でも考え続けている」と語ったという。

「誰よりも悔しかったのは自分だと思う。ただ、前に進むこと、そしてあれが実際に起きた出来事だと受け止めることが大事だ。事実を否定したり、無理に記憶から消そうとしたりするのは現実的ではないし、何の意味もない」

この試合でハーバートはキャリア最低となるパス成功率43.8%を記録。32回中14回のパス成功で242ヤード、タッチダウン1回、インターセプト4回を喫し、パサーレーティング40.9も自己最低となった。『NFL Research(NFLリサーチ)』によると、これはハーバートのNFLおよびカレッジを通じたキャリアで、インターセプト3回以上、またはパス成功率45%未満を記録した唯一の試合だという。

また、ハーバートが2024年のワイルドカードで喫したインターセプト4回は、チャージャーズのQBとしては、スタン・ハンフリーズが1995年のワイルドカードでインディアナポリス・コルツに敗れた際に同じく4回を記録して以来、プレーオフ最多となった。

昨年1月の対戦では、ハーバートはテキサンズのパスラッシュに苦しみ、サック4回を許し、ドロップバックに対するプレッシャー率は39%に達した。今季もチャージャーズはオフェンシブラインに不安を抱えており、複数の先発選手が負傷離脱している。こうした懸念は土曜日の試合でも引き続き影響する見込みだ。

「この試合で本当に重要になるのは、ボールセキュリティだ」とハーバートは言う。

「意識しなければならないのは3つ。ボールセキュリティ、レッドゾーンで得点すること、そしてサードダウンをコンバートすること」

チャージャーズがプレーオフ出場を連続で決めたのは、フィリップ・リバースが先発QBを務めた最初の4シーズンにあたる2006年から2009年以来となる。ジム・ハーボーHC率いる11勝4敗のチームは、AFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)西地区タイトルへの道を自力で切り開ける立場にある。テキサンズに勝利すれば、シーズン第18週にはデンバー・ブロンコスとの頂点を懸けた直接対決が控える。チャージャーズは第3週に23対20でブロンコスを下しているため、両チームが同成績で終えた場合、直接対決によるタイブレークが適用される。

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