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背中負傷のレイブンズQBジャクソン、パッカーズ戦出場はダウトフル

2025年12月26日(金) 09:25

ボルティモア・レイブンズのラマー・ジャクソン【AP Photo/Nick Wass】

ボルティモア・レイブンズが重要な一戦で主力クオーターバック(QB)を起用できる可能性は低そうだ。

QBラマー・ジャクソンは背中の打撲が原因で、現地27日(土)に行われるグリーンベイ・パッカーズ戦への出場が正式にダウトフルとなっている。

シーズン第16週に敗れたニューイングランド・ペイトリオッツ戦で負傷し、途中退場を余儀なくされたジャクソンは、今週の練習に一度も参加していない。

ジャクソンが出場できない場合はタイラー・ハントリーが今季2度目の先発出場を果たす。ハントリーは今シーズンに計4試合に出場して319パスヤード、91ランヤード、タッチダウンパス1回を記録。先発した1試合ではチームを勝利に導いた。

これまでに2,311パスヤード、タッチダウン18回、インターセプト6回、パサーレーティング101.4を記録しているジャクソンだが、2025年シーズンはケガに悩まされ続けている。

シーズン序盤にハムストリングのケガで3試合を欠場したジャクソンは、足首、つま先、膝の問題によってここ数週間の練習も欠席してきた。

その影響はフィールド上にも表れ、特にランプレーで顕著になっている。MVPに2度選出された経歴を誇るジャクソンは、自ら走ってビッグゲインを狙い、相手ディフェンスの綿密な計画を打ち破ることを得意としてきた選手だ。しかし、今季は度重なる負傷を経て、全力で走ることに慎重になっているように見える。今季はキャリー63回で340ランヤードと、いずれもキャリアの中で最低水準となっており、キャリー平均(5.4ヤード)はルーキーシーズン以来の低水準となる見込みだ。

とはいえ、十分に役割を果たせる状態であれば、ジャクソンを司令塔に据えることは極めて重要になる。

レイブンズの現状は厳しいものだ。次の対戦相手であるグリーンベイ・パッカーズのQBジョーダン・ラブも左肩の問題と脳しんとうでクエッショナブルとされているが、レイブンズがこの試合に敗れれば、その時点でプレーオフ進出を逃すことになる。勝利したとしても、日曜日にピッツバーグ・スティーラーズがクリーブランド・ブラウンズを下せば、その時点でプレーオフ争いから脱落する。シーズン第17週の試合がいずれもレイブンズに有利な結果となれば、シーズン第18週にレイブンズとスティーラーズによるAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)北地区の直接対決が実現する見込みだ。

正念場を迎える中、両チームともクオーターバックの出場可否が不透明となっている。

レイブンズとパッカーズは27日(土)アメリカ東部時間20時【日本時間28日(日)10時】から対戦する予定だ。

【RA】