レイダース、スターDEマックス・クロスビーにジャイアンツ戦欠場を通告
2025年12月27日(土) 08:45
失意のシーズン終盤を迎える中、ラスベガスで新たな波紋が広がっている。
『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが現地26日(金)に報じたところによると、ラスベガス・レイダースはディフェンシブエンド(DE)マックス・クロスビーに対し、10月から抱えている膝の負傷を理由に現地28日(日)に控えるニューヨーク・ジャイアンツ戦に出場しないことを伝えたとのこと。
ラポポートによれば、この決断はクロスビー本人の最善の利益を考慮したものであり、プロボウラーであるクロスビー自身は出場するために戦い続けていたという。
通常であれば、シーズン終盤に行われる下位同士の対戦は大きな意味を持たない。しかし、今回の一戦は例外だ。ジャイアンツとレイダースはともに2勝13敗で並んでおり、この試合の敗者が来年4月のドラフトで全体1位指名権を獲得する最有力の位置に立つことになる。
そのインセンティブについて、クロスビーは全く関心を示さず、火曜日には報道陣に対して「正直に言って、ドラフト指名権なんてクソほども気にしていない」と語っている。
残り2試合という状況で、クロスビーが重視しているものはレイダースにとって重要ではないようだ。この判断はクロスビー以外の選手にとって職の安定が保証されないレイダースにおいて、クロスビーの将来をめぐる憶測を一気に広げるものでもある。
厳しく、時に士気を削がれるようなシーズンの中でも、クロスビーはフィールドに立ち続け、レイダースが高額な報酬を支払うに値する努力と生産性をディフェンスにもたらそうとしてきた。試合によっては、シルバー&ブラックを身にまとう選手の中で、唯一の抵抗勢力となる場面もあった。膝の不調を抱えながらも、クロスビーはシーズン第16週のヒューストン・テキサンズ戦で驚くべきストップをいくつも記録し、ここ数カ月で最も競争力を発揮していた。
シーズン終盤で流れが変わりかけたかに見えた矢先、レイダースはクロスビーの健康――あるいは補強が必要なロースターに有望株を迎え入れる可能性――に、重きを置いているようだ。それは、クロスビーが自らの仕事だと語る内容、「俺の仕事は世界最高であることだ。それは試合を破壊すること」とは明らかに一致しない。
今後数日、数週間で何が起こるのか、注視する必要がありそうだ。
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