引退を検討もフットボールへの「愛情はたくさん残っている」とチーフスTEケルシー
2026年01月09日(金) 11:43
タイトエンド(TE)トラビス・ケルシーはあと数週間で引退するかもしれない。
この言葉は衝撃的に聞こえるかもしれないが、時の流れにあらがえる者は存在しない。NFLでの13年目となった今季、ケルシーが最後のホームゲームでフィールドに登場した際、アローヘッド・スタジアムの大歓声に浸る場面があった。そんなケルシーにとって、現地4日(日)にラスベガスで挑んだ試合が現役最後の一戦だった可能性は十分にある。
ケルシーは1月上旬に決断を下すつもりはないようだ。もっとも、ほとんどのベテラン選手は引退を決める前にしばらく競技から離れる。しかし、2025年シーズン最後の数週間で見せていた態度から判断すると、ケルシーが兄のジェイソンに続いて引退する可能性は十分あるように見える。
ケルシーは兄と共に配信しているポッドキャスト『New Heights(ニュー・ハイツ)』の最新エピソードで引退の可能性に言及した。
「シーズンが終わるたび、リラックスして、ただの人間に戻る。愛するフットボールのために体を酷使してきたからね」とケルシーは話している。
「俺はフットボールをプレーするのも、そのフィジカルな側面も楽しんでいる。シーズンを通して消耗するのを感じながら試合に備える、自分の体が・・・ボロボロになっていることが分かる、あの感覚には何かがあると思うんだ。それがあると、まるでみすぼらしい野生動物みたいな気分になる。なんとかして生き延びる方法を探しているような感じ。俺はただその感覚が好きなんだ」
ケルシーはこの説明でフットボール一筋の姿勢を貫いているが、それは選手たちが30代に入ってからも現役を続ける、このスポーツの中毒性を示す好例だと言えよう。ケルシーに現役を続ける理由が十分にあったことは確かだ。ケルシーは前の2シーズンでそれぞれ90回ほどのレシーブを記録し、1,000レシーブヤード近くを獲得していた。さらに、所属しているチーフスも毎年のようにスーパーボウルを狙える位置にいた。
後者は今シーズンには当てはまらない。チーフスはプレーオフ争いから脱落し、同じ日にクオーターバック(QB)パトリック・マホームズを失った。残りの試合はチーフスにとってほとんど意味のないものとなり、その状況はケルシーがNFLキャリアでほとんど経験したことがないものだった。
ケルシーは「なんだか情けない気分だ。でも前に進むしかない。とにかく前に進むんだ。俺は今でもこのゲームのファンだし、フットボールが大好きだから、プレーオフの間も注目し続けて、数週間でどうなるかを見届けるつもりだ。今年の1月はプレーオフゲームの勝ち方を必死に考える代わりに、仲間や家族と一緒に過ごせる」とコメントしている。
それはケルシーにとって厳しい現実だと言えよう。しかし、これからの1カ月ほどで下す判断によっては、それがケルシーの日常になるかもしれない。
「あと数週間から1カ月くらい普通の生活を送ってから、フットボールに関してどうするかを考えようと思っている」と明かしたケルシーはこう続けた。
「チームの何人かとはすでに話をして、シーズン終了後のミーティングとかも済ませた。少なくとも今のところ、俺の考えはチームに伝わっている。今もこのゲームに対する愛情はたくさん残っているし、それを失うことはないだろう」
「どうなるかは分からない。難しい判断だけど、それと同時に、十分に休んで体が回復し、自信を持ってまた18週、20週、21週のシーズンを戦えるなら、迷わずやると思う。だから今はとにかく答えを模索し、試合後の体調を確かめて、落ち着いてから判断しようと思う」
【RA】



































