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勝敗を分ける局面で動じず“勝負強さ”を発揮するベアーズQBウィリアムズ

2026年01月16日(金) 13:14

シカゴ・ベアーズのケイレブ・ウィリアムズ【Michael Owens via AP】

クオーターバック(QB)ケイレブ・ウィリアムズとシカゴ・ベアーズが今季にどれほど勝負強かったかは、最後の5分間で10点以上の差をつけられていた試合での成績で分かる。2025年シーズン、ベアーズがそうした試合で3勝3敗を記録した一方、同じ状況に立たされた他チームの成績は3勝151敗にとどまっていた。

ベアーズは一見覆せないような大差を逆転する新たな方法を見つけ出したようだ。そして、現地18日(日)にロサンゼルス・ラムズとNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)チャンピオンシップゲーム進出をかけて戦う試合に向け、ベアーズは若きクオーターバックに頼る度合いを強めている。そうした中で、ウィリアムズはリーグで最も勝負強い若手QBの1人として評価を高めつつある。

チーム公式サイトによると、ベアーズのヘッドコーチ(HC)ベン・ジョンソンは水曜日に「サイドラインで(ウィリアムズに)言うべきことはあまりない」と述べ、こう続けたという。

「置かれている状況や、達成すべきこと、どれほど早くそれを達成すべきか、という点で認識を一致させるだけだ。だがそれ以外については、彼に励ましの言葉や応援が必要なわけではない。彼はいつでも準備ができている」

「ずっと言ってきたことだが、彼は何度も危機的な状況で底力を発揮する。こんなに若い選手がこれほど勝負強い姿を見せていることに感心させられている」

先週のワイルドカードラウンドでは、試合前半に21対3でグリーンベイ・パッカーズにリードを許していた状況から、ウィリアムズはベアーズを今季7度目の第4クオーターでの逆転勝利に導いた。それは1950年以降のクオーターバックによるプレーオフを含めた逆転勝利数として3位タイの記録であり、カーク・カズンズ(2022年)とマシュー・スタッフォード(2016年)に次ぐ数字だ。

ベアーズがパッカーズ戦の第4クオーターで挙げた25得点は、プレーオフ史上3番目の多さだった。ウィリアムズは最後の15分間で184パスヤード、タッチダウン2回を記録。プレーオフの最終クオーターでのパスヤードとしては、トム・ブレイディが第51回スーパーボウルで第4クオーターに196ヤードを記録して以来、最多となった。

自分はそうした状況に強いタイプだと語ったウィリアムズは、次のようにコメントしている。

「そういう瞬間でも落ち着いている。そういう瞬間こそ最高のコンディションだと感じるんだ。準備をしているからこそ、そういう瞬間に最高の状態だと感じる。俺にとっては、ただ次のプレーが続いていくという感覚だし、プレーを決めなければならない時が来たら、それはまさに命懸けの瞬間になる」

ジョンソンHCはトレーニングキャンプでチーム全員をそうした“命懸けの瞬間”に備えさせようとし、ガード(G)ジョー・トゥニーとディフェンシブタックル(DT)グレイディー・ジャレットに第51回スーパーボウルでの経験をチームメイトに話すよう求めた。ニューイングランド・ペイトリオッツが28対3のビハインドをひっくり返してアトランタ・ファルコンズに勝利したその試合で、トゥニーは勝者側、ジャレットは敗者側に所属していた。

また、ウィリアムズは2024年に行われたNFLルーキー・シンポジウムで、その逆転劇の立役者として試合について語ったブレイディの隣に座っていた。ブレイディはその中で、自分とペイトリオッツが逆境から逃げずに立ち向かったからこそ、キャリア最悪の試合になり得たものが最高の試合となったと話している。

失敗する恐怖と同時に成功をつかむチャンスに突き動かされる中で、厳しい局面にどう対処しているのかと質問されたウィリアムズは、ブレイディのメッセージを引用した。

「大事なのは次のプレーだ」と語ったウィリアムズは「その瞬間にどう向き合うかが大事だ。正直、あんなふうに追い込まれるのはごめんだ。ある種の心構えと闘志を持つ。その後に待ち受けているのは最悪の瞬間か最高の瞬間のどちらかだ」と続けている。

【RA】