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トレードのうわさが高まる中で将来が不透明なレイダースとDEクロスビー

2026年02月09日(月) 12:14

ラスベガス・レイダースのマックス・クロスビー【NFL】

ラスベガス・レイダースにおけるディフェンシブエンド(DE)マックス・クロスビーの将来は、依然として不透明な状況にある。第60回スーパーボウルに先立ち、会場周辺の“Radio Row(ラジオ・ロウ)”では、この話題が最も注目を集めるテーマの一つとなっていた。

7年間のキャリアすべてをレイダースで過ごしてきたクロスビーをトレードし、チームが本格的な再建へと舵を切るのかどうかが、このオフシーズンにおける最大の論点の一つだ。

もっとも、その疑問に対する答えが出るまでには、しばらく時間がかかりそうだ。

関係者によれば、クロスビーは1月7日に半月板の切除ではなく、修復を目的とした軽度な手術を受けていたという。このため回復は数週間ではなく、数カ月単位で進む見通しだ。一般的に半月板の切除であれば4週間から6週間の回復期間とされる一方、修復手術の場合は3カ月から4カ月を要するケースが多い。クロスビーについては、それより短い期間での回復が見込まれている。

今のところクロスビーの回復は予定よりも順調で、今回の手術も最善の選択だったと評価されている。ただし、新リーグイヤーが始まる3月11日(水)のフリーエージェンシー解禁までに、メディカルチェックをクリアできる可能性は低いと見られている。

各チームは専属のメディカルスタッフの判断を基に選手の健康状態を評価できるため、トレード自体が不可能というわけではない。ただ、リハビリの途中にある選手が大型トレードの対象となるケースはまれだ。そのため、仮にクロスビーが動くとすれば時期はかなり先となり、2026年のNFLドラフト期間中、あるいはシーズン開幕直前になる可能性が高いと考えられている。

実際、ダラス・カウボーイズは昨年8月下旬にDEマイカ・パーソンズをグリーンベイ・パッカーズへトレードしており、この時期の取引に前例がないわけではない。ただし、クロスビーのリハビリ状況を踏まえると、今回のケースはより長期的なプロセスになる公算が大きい。

スターパスラッシャーと称されるクロスビーは、先月出演した自身のポッドキャスト“The Rush with Maxx Crosby(ザ・ラッシュ・ウィズ・マックス・クロスビー)”で、「6月には復帰できると分かっている」と語り、先の長い道のりになるとの認識を示していた。半月板の修復手術は回復に時間を要するものの、選手生命を延ばし、コンディションを100%に近づけるためには最善の選択肢とされている。

クロスビーは先週、チーム施設から取材に応じており、他のあらゆることと同様にリハビリにも全力で取り組んでいる様子だった。プロボウル5年連続選出、通算サック69.5回を誇るリーグ屈指の選手なだけに、仮にトレードが成立すれば、レイダースは相当量のドラフト指名権を得ることになるだろう。

関係者によると、膝の状態が限界に達したことで2025年シーズン最終盤の2試合を欠場し、フィールドでシーズンを終えられなかった点について、クロスビーがフラストレーションを抱いているのは事実だという。ただ、それでもチームとの関係は非常に良好な状態にあるとされている。

その判断によってクロスビーはリハビリを早期に開始でき、結果としてレイダースは4月のドラフトで全体1位指名権を手にすることになった。

クロスビーがトレードを要求した事実はない。シーズン終了後、ジェネラルマネージャー(GM)ジョン・スパイテックは、クロスビーがトレード対象外なのかと問われた際、高く評価する姿勢を示しつつも、その可能性を完全には否定しなかった。

「マックスのことは大好きだ。彼はレイダースとは何かを体現している選手だ」と、スパイテックは1月5日に語っている。

チームは本格的な再建を視野に入れており、全体1位指名が有力と見られるインディアナ大学のクオーターバック(QB)フェルナンド・メンドーザを中心に、新体制の土台づくりを進めようとしている。さらに、新ヘッドコーチ(HC)に就任予定のクリント・クビアックも、その再建の要となる存在だ。クビアックは、現地8日(日)に行われる第60回スーパーボウルでシアトル・シーホークスがニューイングランド・ペイトリオッツと対戦した後、チームに合流すると見込まれている。

クロスビーを大量のドラフト指名権と引き換えにトレードすることは、再建を一気に加速させる手段になり得る。

オーナーのマーク・デービスは、これまでも一貫してクロスビーを高く評価してきた。忠誠心を示してきた主力選手の1人に対し、優勝争いが見込めるチームへのトレードという形で報いる判断を下すのかどうか。その選択が、すべての関係者にとって最善となる可能性もある。

いずれにせよ、結論が出るのはまだ先になりそうだ。

【R】