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来季もスティーラーズでプレーするかを決めるのに「期限はない」とQBロジャース

2026年03月05日(木) 11:08

ピッツバーグ・スティーラーズのアーロン・ロジャース【Perry Knotts via AP】

クオーターバック(QB)アーロン・ロジャースは、2025年がNFLでのラストシーズンになると考えていた。

だが、それは間違いだったかもしれない。

3,322パスヤード、タッチダウン24回、インターセプト7回という成績を残し、ピッツバーグ・スティーラーズのAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)北地区優勝に貢献した4度のMVP受賞を誇るロジャースは、プロフットボール22年目のシーズンに臨むべきか熟考している。その舞台が再びスティーラーズになるのか、あるいは別の場所になるのかはまだ分からない。

現地4日(水)、『The Pat McAfee Show(ザ・パット・マカフィー・ショー)』に出演したロジャースは「フリーエージェント(FA)市場の解禁まであと1週間だ。(スティーラーズのヘッドコーチ)マイク・マッカーシーとも話したし、(ジェネラルマネジャー)オマール・カーンとも話した。提示されている期限のようなものはない」と語った。

「契約のオファーも何も受けていない。だから、何かを天秤にかけて悩んでいるような段階ではない。俺は一人のフリーエージェントだ。今は妻との時間や、オフシーズンのこの時期を楽しんでいる。今後、話し合いを持つことになると思うが、今はまだその時ではない。現時点では、進展と言えるような話し合いはしていない」

ニューヨーク・ジェッツでの苦難に満ちた2シーズンを経て、ロジャースは疲弊しているように見えたが、別の場所でもう一度挑戦することなくフットボールから去るつもりもなかった。スティーラーズとの長期にわたる交渉の末、最終的に契約を結んだロジャースは、長年不安定だったQBポジションの状況を少なくとも1年間は安定させている。ブラック&ゴールドのユニフォームに身を包んだロジャースは、シーズン第18週に地区優勝を決める戦いに挑み、ワイルドカードにも出場。しかし、その試合では容赦ないヒューストン・テキサンズのディフェンスを前に、ついに衰えを露呈することとなった。

シーズンを通して見れば、ロジャースのパフォーマンスはもう1シーズン現役を続行させるのに十分なものだった。しかしその後、衝撃的な展開が待っていた。19シーズンにわたって指揮を執ったマイク・トムリンHCが退任したのだ。ロジャースはスティーラーズ移籍の決め手として繰り返しトムリンの名を挙げていたため、この退任はロジャースもまた2026年にチームを去ることを意味するのではないかと多くの憶測を呼んだ。

これに対し、スティーラーズはグリーンベイ・パッカーズ時代のロジャースのヘッドコーチであるマッカーシーを招聘。この動きは、42歳の司令塔を引き留めるための布石であると見る向きもある。

「マイクのことは大好きだし、長年にわたって連絡を取り合ってきた」とロジャースは説明している。

「オマールとも話しているし、俺がチームにいたことを喜んでくれていたと思う。選手たちも、ともに過ごした時間に対してポジティブな反応を示してくれていた。だが、繰り返しになるが、俺に対して期限が設けられたことはないし、“この契約について3月8日までに決断してほしい”というような契約案が提示されたこともない。そうした話は一切ないんだ。どのような話し合いになるかには興味があるが、その点に関して進展は全くない」

スティーラーズの社長を務めるアート・ルーニー二世は後に、ロジャースの去就がマッカーシー招聘の「決定において重きをなしたわけではない」と言明した。一方、カーンは先週インディアナポリスで記者団に対し、決断に至るまでの過程が2025年ほど長引くとは予想していないと語っている。

「状況は少し異なると考えているが、これまでの対話を通じて、どちらの側も昨年ほど事態を長引かせることは望んでいないはずだ」とカーンは現地2月24日(火)に述べていた。

スティーラーズは、ロジャースにタイムラインを委ねることなく、自らの進むべき道を決定しなければならない。2025年ドラフトの3日目に指名したウィル・ハワードを除けば、チームには長期的な有望株が不足している。来週、フリーエージェントとなる見込みのマリク・ウィリスやカイラー・マレーといった選手を獲得できない限り、スティーラーズは来年も再びこのポジションの市場に身を投じることになるだろう。

新リーグイヤーが始まり、FA選手が公式にチームと契約を結べるようになるのは東部時間3月11日(水)16時。その2日前の3月9日(月)には、交渉期間がスタートする。

一方のロジャースは、42歳という年齢にあっても、自分がいまだ一定の優位性を握っていることを理解している。彼は何事も急かされて決断を下すようなタイプではなく、その姿勢が今さら変わることもないだろう。

仮にスティーラーズに戻ることになれば、パッカーズでマッカーシーとの日々に終止符を打った当時よりも、はるかにポジティブな形で再出発を図ることになるはずだ。

「マイクはリーグでも指折りの素晴らしい人物だ。とにかく心が広くて、人としてずば抜けている」とロジャースは言う。

「俺たちはともに多くの素晴らしい年月を過ごしてきた。本当に楽しかった。彼は心から選手を思いやってくれる。だが同時に、選手に責任を持たせ、プロセスの中にしっかりとした構造と細部へのこだわりを作り上げるんだ。とにかく、マイクと過ごした時間は最高だった」

その時間が、新たな舞台でのもう1シーズンへと続くことになるのか、今後の動向が注目される。

【R】