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レイダースとCタイラー・リンダーバウムが3年約128億円の契約に合意

2026年03月10日(火) 14:03

ボルティモア・レイブンズのタイラー・リンダーバウム【NFL】

市場で最も有力なセンター(C)が新チームと高額契約を結ぶことになった。

現地9日(月)、Cタイラー・リンダーバウムがラスベガス・レイダースと6,000万ドル(約94億6,896万円)の保証を含む3年8,100万ドル(約127億8,310万円)の契約に合意したと『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが情報筋の話をもとに報じた。

ボルティモア・レイブンズの一員としてプロボウルに3シーズン連続で選出されてきたリンダーバウムは、グレッグ・ローゼンタールによるフリーエージェントトップ101リストで4位に位置づけられていた。まもなく26歳になるリンダーバウムが、予想外のロースター変更でセンターというポジションの価値が急上昇した今オフシーズンで、最も優れた選手だったことは明らかだ。とはいえ、センターの獲得をレイダースほど切望していたチームは他になく、レイダースにはサラリーキャップの余裕もあった。

そこで、レイダースはリンダーバウムに巨額の契約金を提示。年額2,700万ドル(約42億6,103万円)はセンター市場の基準を塗り替え、リンダーバウムをオフェンシブライン全体の年平均額トップ5に押し上げるものだ。タックルポジション以外のブロッカーがそこに名を連ねることはほとんどない。今回の契約により、リンダーバウムは従来のトップであるカンザスシティ・チーフスのCクリード・ハンフリーの報酬を年間900万ドル(約14億2,034万円)上回ることになり、センターというポジションとしては驚異的な差となっている。

その金額は法外と言えるが、オフェンシブフロントでの質の高いプレーを切望していたレイダースが優秀なフリーエージェント(FA)を獲得するには必要な金額だった。

レイダースはほとんどの基準で最悪とは評価されなかったものの、シーズン全体の映像を振り返ると、クオーターバック(QB)ジーノ・スミスを守りきれず、ドラフト1巡目指名した新人ランニングバック(RB)アシュトン・ジェンティに対するタックルを常に防ぎきれていなかった無能なプロテクションユニットの姿が浮かび上がる。リンダーバウムの獲得はその問題に対処する最初の一歩であると同時に、2025年シーズン開幕時にセンター経験ゼロのジョーダン・メレディスをそのポジションに配置せざるを得なかったチームの課題を解決することにもつながる。

これで、レイダースはそのポジションに安定した――そして高額報酬の――選手を確保したことになる。

2022年ドラフト1巡目でレイブンズに指名されてからの4シーズンで、リンダーバウムは2試合しか欠場しておらず、マーシャル・ヤンダが2011年から2016年にかけて6年連続で選ばれて以来、レイブンズのオフェンシブラインで3度のプロボウル選出を果たした初の選手となった。

一方、リンダーバウムはパスプロテクションに関してキャリア最悪のシーズンを終えたばかりでもある。『Next Gen Stats(ネクスト・ジェン・スタッツ)』によれば、2025年に500回以上のパスブロッキングスナップに参加した21人のセンターの中で、許したプレッシャー率(5.9%)は6番目に高かったという。

リンダーバウムが即座かつ永続的にレイダースの守備陣中央の問題を解決する保証はない。しかし、2026年に向けて最も多くのキャップスペースを抱え、埋めるべき穴も多い中で、レイダースはリンダーバウムとの交渉に確固たる姿勢で臨み、センター獲得というオフシーズンでの成功を手に、前に進むことになる。

【RA】