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カーディナルスが飲酒運転で逮捕のWRフロイドを解雇

2016年12月15日(木) 10:50


アリゾナ・カーディナルスのマイケル・フロイド【AP Photo/Ross D. Franklin】

マイケル・フロイドの2016年は悲劇的な結末を迎えた。

アリゾナ・カーディナルスは現地14日(水)、月曜日の早朝に起こった飲酒運転での逮捕をきっかけに、ワイドレシーバー(WR)のフロイドを放出したと発表。フロイドはかつて、2011年にも同じ罪で逮捕されている。

チームはフロイドが抜けた枠に選手を補充するべく、WRでキックリターナーであるジェレミー・ロスと契約を結んだ。

カーディナルスのオーナー、マイケル・ビッドウィルは『NFL.com』に対して「要因は複数あるが、もちろん厳しい判断ではあった」と語り、今回のフロイド解雇については自身とヘッドコーチ(HC)ブルース・エリアンス、ジェネラルマネジャー(GM)スティーブ・カイムとの相談の結果であったとも付け加えた。

ビッドウィルは続けて、「事がうまくいかなかったのは非常に残念だ。われわれにとって彼は2012年ドラフト1巡目指名選手であり、将来的にはラリー・フィッツジェラルドのポジションを担い、チームナンバーワンのWRになる人物だと期待していた」とも明かしている。

新人契約も期限が切れ、フロイドは3月にフリーエージェントとなった。先週のマイアミ・ドルフィンズ戦での敗戦でプレーオフ戦線からの離脱がほぼ確定したカーディナルスは、ふがいなかったシーズンを清算するかのようにフロイドを放出している。

昨シーズン、最後の8試合中5試合で100ヤード以上をマークしたフロイドは超大型契約を結んでいた。だが、今シーズンにカーディナルスのパスゲームが機能しなかった主な要因として挙げられるのがフロイドの名前だ。フロイドは長い距離を走れず、競り合いの際にはボールを奪いきれなかった。

レシーブ数(33)、ヤード数(446)はいずれもキャリア最低で、これまでの13試合中でフロイドがパスをドロップした回数は昨シーズンを通した数よりもすでに多い。

フロイドは確かに才能を持っている。体格にも恵まれ、サードダウンに強く、レッドゾーンでは相手の守備陣をも飛び越えてタッチダウンを決めてしまうほどの選手だ。相手チームからすれば、フロイドは危険な選手であり脅威に違いない。

今シーズンのフロイドはまだ、その実力がほとんど発揮されていない。ポストシーズンに突入するチームが今後48時間以内にウェイバーでフロイド獲得を狙う可能性も高いかもしれない。