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【2016年第15週】ラムズに快勝したシーホークスが地区優勝を果たす

2016年12月16日(金) 14:36


シアトル・シーホークスのラッセル・ウィルソン【AP Photo/Elaine Thompson】

現地15日(木)、本拠地で今季負けなしのシアトル・シーホークスとロサンゼルス・ラムズが対決した。ジェフ・フィッシャーがヘッドコーチ(HC)を解雇されたばかりのラムズは攻撃のリズムを作れず、攻守で終始シーホークスに圧倒されてしまい、試合は24対3でシーホークスが勝利。シーホークスはここ4年で3度目となる地区優勝を決めている。

第1クオーターは両オフェンス陣とも勢いに乗れず、得点のチャンスを作れない。クオーター中盤にはラムズの新人クオーターバック(QB)ジャレッド・ゴフがWRマイク・トーマスへの完璧なパスを放つも、トーマスがキャッチに失敗してチャンスを逃すも、ランニングバック(RB)トッド・ガーリーのランなどで立て直し、敵陣7ヤードまで進む。しかし、ドライブの最後でフォースダウンギャンブルに失敗、タッチダウンはならなかった。対するシーホークスはクオーター終盤にかけてQBラッセル・ウィルソンからWRタイラー・ロケットへの29ヤードパスが通り、オフェンスの流れを作って第2クオーターに突入。

勢いをつけたシーホークス攻撃陣は再びロケットがウィルソンからの11ヤードパスをつなげて敵陣へと攻め込む。続けてウィルソンがタイトエンド(TE)ルーク・ウイルソンへの8ヤードパスを通し、シーホークスが先制タッチダウンを収めた。クオーター中盤にはラムズがパントフェイクに失敗し、敵陣でボールを手に入れたシーホークスがフィールドゴールを成功させて点差を広げる。ラムズは第2クオーター終盤にゴフがWRケニー・ブリットへの24ヤードパスを決めるなどして反撃の兆しを見せるも、堅い守りを誇るシーホークス守備陣からタッチダウンを奪えない。結果的にフィールドゴールを成功させたラムズが3点を得て、10対3とシーホークスがリードして後半に突入した。

第3クオーター中盤にはウィルソンがWRダグ・ボールドウィンとTEジミー・グラハムへのパスを連続で決めて簡単に敵陣深くにマーカーを進めたシーホークス攻撃陣。ドライブの最後は再びウィルソンからボールドウィンへの1ヤードパスでタッチダウンを決め、シーホークスが追加点を稼ぐ。これでリズムをつかんだシーホークス攻撃陣は次のオフェンスドライブでもウィルソンがロケットへの完璧な57ヤードパスを通してタッチダウン、完全に試合の主導権を握った。

意地を見せたいラムズ攻撃陣だったが、第4クオーター中盤に自らボールをエンドゾーンに持ち込もうとした際にゴフがコーナーバック(CB)リチャード・シャーマンの強烈なヒットを受け、途中退場となってしまう。ゴフの代打としてQBケイス・キーナムが投入されるも、キーナムが試合の流れを変えることはなく、そのまま試合は幕を閉じている。

シーホークスQBウィルソンはパス26回中19回成功、229ヤード、3タッチダウン、1インターセプト。ウィルソンの好ターゲットとなったのはWRロケットで、レシーズ7回、130ヤード、1タッチダウンをマークしている。ディフェンス面でも、シャーマン率いるセカンダリーやディフェンシブエンド(DE)マイケル・ベネットの活躍により、ラムズの攻撃を封じ込めて見せた。

ラムズQBゴフはフィールドを去るまでにパス25回中15回成功、135ヤード、0タッチダウンを記録。試合後、臨時ヘッドコーチ(HC)を務めるジョン・ファッセルが明かしたところによると、ゴフは脳しんとうを発症してプロトコル入りしたとのことだ。