現地17日（土）、第15週サタデーナイトフットボールとなるマイアミ・ドルフィンズとニューヨーク・ジェッツの一戦がジェッツの本拠地メットライフ・スタジアムで行われた。前週に負傷したQBライアン・タネヒルを欠くドルフィンズはベテランQBマット・ムーアが先発し、その存在感を見せつけるかのように4タッチダウンパスを投げる好パフォーマンスでチームをけん引。試合は34対13でドルフィンズが白星を挙げている。

立ち上がりはジェッツのクオーターバック（QB）ブライス・ペティがテンポ良くパスをつなぎ、ドルフィンズのペナルティも相まって敵陣に攻め込むと、レッドゾーンに駆け込んだワイドレシーバー（WR）ロビー・アンダーソンに40ヤードパスを通してタッチダウン。開始早々に先制を果たした。2011年以来の先発出場となったドルフィンズQBムーアはランニングバック（RB）ジェイ・アジャイとのコンビネーションを整えようとするも、序盤は思うように攻撃の糸口をつかめない。守備ではディフェンシブエンド（DE）キャメロン・ウェイクが相手QBのペティをサックしてファンブルを誘い、ディフェンシブタックル（DT）エンダマカン・スーがリカバーして攻撃権を得たドルフィンズだが、得点に結び付けられなかった。

それでも、第2クオーターに入って徐々にペースをつかみ出したQBムーアがWRジャービス・ランドリーへの11ヤードパスに続いて、サイドライン際にいたタイトエンド（TE）マークイズ・グレイに19ヤードパスを通す。これでゴールライン手前1ヤードに迫ったドルフィンズはTEディオン・シムズが受け取った1ヤードパスがインコンプリートの判定を受けるも、チャレンジの結果、判定が覆ってタッチダウンが認められた。ただ、キッカー（K）アンドリュー・フランクスがキックを外してエキストラポイントは獲得ならず。攻撃陣を援護しようと踏ん張るドルフィンズ守備陣は次のジェッツのオフェンスドライブでDEウェイクが相手QBペティをインターセプトし、攻撃陣に追加点のチャンスを作るが、ここでも得点には至っていない。しかし、ドルフィンズは次の攻撃でムーアが敵陣深くにめがけて投げたパスをWRケニー・スティルスがキャッチ、そのままゴールラインを割ってタッチダウンを獲得している。エキストラポイントを得て13対7と逆転に成功したドルフィンズだったが、前半終了間際にジェッツがフィールドゴールを返して3点差に迫った。

ドルフィンズの攻撃で始まった後半はQBムーアが自陣からジェッツ陣地の深いところに出したパスを相手コーナーバック（CB）ジャストン・バリスにインターセプトされたが、守備陣が奮闘してジェッツの攻撃をパントに抑えると、パンター（P）ラック・エドワーズが蹴ったボールをドルフィンズのフリーセーフティ（FS）ウォルト・エイキンスがブロック。自らボールをリカバーして一気に11ヤードを駆け抜け、タッチダウンをヒットさせた。さらにドルフィンズは続くジェッツの攻撃でCBトニー・リペットが相手QBペティをインターセプトして再び攻撃権を奪取。ロングパスをつないだムーアが最後はTEシムズに1ヤードパスを通してタッチダウンを決めている。調子を上げるドルフィンズ攻撃陣は直後のドライブでムーアが最初に投じたパスをWRランドリーがレシーブし、ジェッツディフェンスの防御を振り切って66ヤードのタッチダウンを獲得した。34対10とドルフィンズが大量リードを築く。

ジェッツがドルフィンズ陣地に進入して迎えた第4クオーターは最初のプレーでWRアンダーソンに28ヤードパスを通したQBペティがヒットを受けて負傷してしまう。代わってライアン・フィッツパトリックがフィールドに入り、ドルフィンズ陣地5ヤード地点に前進したジェッツはフォースダウンギャンブルに打って出るも失敗。ドルフィンズの攻撃をパントに抑えた後、ジェッツがフィールドゴールを決めて3点を追加したが、21点差を縮めるにはタッチダウンが必須だ。試合時間残り1分を切ってボールを手にしたジェッツはフィッツパトリックが細かくパスをつないで敵陣に攻め込んだものの、残り8秒でWRシャロン・ピークを狙ったパスがインターセプトされ、試合はそこで幕を閉じた。

ドルフィンズQBムーアはパス18回中12回を成功させて236ヤード、4タッチダウンパスを投げる大活躍を見せている。WRランドリーがレシーブ3回、108ヤードを走り、1タッチダウンを決めた。

ジェッツQBペティは負傷退場するまでに36回のパスを投げて20回成功、235ヤード、1タッチダウン、2インターセプト。第4クオーターから出場したQBフィッツパトリックはパス10回のうち5回成功し、31ヤード、1インターセプトを記録した。

ドルフィンズは第15週を終えて9勝5敗とし、負けたジェッツは今季10敗目（4勝）を喫している。