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【2016年第15週】一進一退の接戦を4TDのQBブリーズ率いるセインツが制す

2016年12月19日(月) 09:40

ニューオリンズ・セインツのティム・ハイタワー【AP Photo/Ross D. Franklin】

現地18日(日)、アトランタ・ファルコンズの本拠地ユニバーシティ・オブ・フェニックス・スタジアムにニューオーリンズ・セインツを迎えて行われた第15週、試合は両チームが得点を重ねるシーソーゲームとなったが、第4クオーターに一歩抜け出したセインツが逃げ切り、48対41で勝利している。白星を追加したセインツは今季6勝目(8敗)、カーディナルスは成績5勝8敗1分となった。

カーディナルス攻撃陣にとってスムーズな立ち上がりとはいかなかったものの、敵陣に近づいたところでスナップを受け取ったランニングバック(RB)カーウィン・ウイリアムスが直接エンドゾーンをめがけて疾走。相手守備のタックルをかわしながら49ヤードのタッチダウンランを決めて先制を果たした。セインツはRBマーク・イングラムがランヤードを稼いでカーディナルス陣地に進入するが、敵陣19ヤード地点からのプレーでQBドリュー・ブリーズがサックされ、なかなかエンドゾーンに近づけない。このドライブはフィールドゴールで締めくくり、セインツが3点を返している。続くカーディナルスの攻撃はパーマーからのパスを受け取ったワイドレシーバー(WR)ラリー・フィッツジェラルドがファンブルを喫し、これをセインツのディフェンシブエンド(DE)ポール・クルーガーがリカバーして攻撃権がセインツに移る。QBブリーズのパスとRBティム・ハイタワーのランでカーディナルス陣地10ヤード地点に到達した後、ブリーズから10ヤードパスを託されたRBトラバリス・カデットがタッチダウンを獲得し、セインツが早々に逆転に成功した。

第2クオーター開始後、思うようにヤードを獲得できないカーディナルスはキッカー(K)チャンドラー・カタンザロに55ヤードのフィールドゴールを託すも失敗。セインツはQBブリーズが巧みなパス回しで敵陣に攻め入るも、ペナルティで後退を強いられた上、ブリーズがサックを食らってファンブルを喫してしまう。これをリカバーしたカーディナルスのディフェンシブエンド(DE)カライス・キャンベルが53ヤードのリターンタッチダウンを獲得した。シーソーゲームの様相を呈する中、セインツは直後の攻撃でQBブリーズが敵陣深くに放ったロングパスをWRブランディン・クックスがキャッチし、65ヤードのタッチダウンが決まる。ブリーズとクックスのホットラインが次のオフェンスドライブでも機能してセインツがさらに7点を追加。11点を追うカーディナルスも攻撃のリズムに乗ってテンポ良く敵陣に前進し、パーマーからWRのJ.J.ネルソンに10ヤードパスが通ってタッチダウンを返している。スコアは24対20となり、セインツがリードして前半を終えた。

後半開始後は両チームともオフェンス陣の勢いが止まったが、セインツがフィールドゴールを決めてリードを広げると、タッチダウンで同点に持ち込めるカーディナルスが反撃に打って出る。QBパーマーがパスをつないでセインツ陣地に入ったところで相手のペナルティによるヤードゲインも手伝い、ゴールライン手前2ヤードからRBデイビッド・ジョンソンが押し込んでタッチダウン。エキストラポイントも決めて試合を振り出しに戻した。

両チームとも点を取り合う流れは最後の第4クオーターでも変わらず、第3クオーター終盤に敵陣に進入していたセインツがフィールドゴールを狙ったところ、カーディナルスのコーナーバック(CB)ジャスティン・ベセルがディフェンシブオフサイドのペナルティを取られてしまい、ゴール手前4ヤードからのプレーでRBハイタワーの3ヤードタッチダウンランが決まってセインツが一歩リード。しかしながら、直後のオフェンスドライブで簡単にセインツ陣地に入り込んだカーディナルスもRBジョンソンが7ヤードを駆け込んでタッチダウンを決める。またも同点の展開となるが、この後、ブリーズの4度目のタッチダウンパス成功を受けてセインツ守備陣が奮起する。QBパーマーのパスをWRブリッタン・ゴールデンがファンブルした場面でセインツCBケン・クロウリーがリカバー、ボールを奪取してオフェンス陣に追加点のチャンスを作った。その期待に応えた攻撃陣はあっという間にレッドゾーンに進入し、最後はハイタワーが守備陣の間を割ってタッチダウンを獲得している。

14点差を追いかけるカーディナルスは試合時間残り2分25秒でQBパーマーがエンドゾーンに駆け込んだWRジョン・ブラウンに30ヤードパスを通してタッチダウンを返すも、これが最後の攻撃となり、セインツがリードしたまま試合終了の時を迎えた。

セインツQBブリーズはパス48回中37回を成功させて389ヤード、タッチダウンパスを4回投げる大活躍を披露。WRクックスが7レシーブ、186ヤード、2タッチダウンを記録し、RBハイタワーは37ヤードのランで2タッチダウンを決めている。

カーディナルスQBパーマーは40回のパスを投げて28回成功、318ヤード、2タッチダウン、インターセプトはない。