現地22日（木）、現在10勝4敗でNFC（ナショナル・フットボール・カンファレンス）東地区2位につけるニューヨーク・ジャイアンツと、同地区最下位につけるフィラデルフィア・イーグルスが対決する。

第15週を終えた時点で、プレーオフ出場の可能性が完全に消滅したイーグルスとは対照的に、ジャイアンツはこの試合に勝利することでスーパーボウル優勝を果たした2011年以来、初のプレーオフ出場を決められる。地区トップに君臨するダラス・カウボーイズ（12勝2敗）を追いかけるジャイアンツは、たとえイーグルスを相手に黒星を喫したとしても、今週末にデトロイト・ライオンズ、アトランタ・ファルコンズ、グリーンベイ・パッカーズ、タンパベイ・バッカニアーズのうち1チームでも敗戦すればプレーオフ出場決定となる。

直近9試合中8試合に勝利して勢いに乗るジャイアンツは、第15週のライオンズ戦でもクオーターバック（QB）イーライ・マニングが2タッチダウン、パス201ヤードを投げるなど、プレーオフ進出に向けて着実に調子を上げてきている。エースワイドレシーバー（WR）オデル・ベッカムもシーズン終盤に入って本調子を発揮し、第14週のダラス・カウボーイズ戦に続いて第15週のデトロイト・ライオンズ戦でも、勝利を呼び込む重要なタッチダウンを収めている。ベッカムに加え、WRスターリング・シェパードなどもマニングのパスゲームを助けるキープレーヤーだ。

両チームが第9週に対戦した際に、イーグルスの新人QBカーソン・ウェンツにパス347ヤードを決められているジャイアンツのセカンダリーが、どれだけウェンツのパス攻撃を封じ込めることができるかがカギになる。ウェンツの好ターゲットとなるWRジョーダン・マシューズや、タイトエンド（TE）ザック・アーツを抑えるためにもフリーセーフティ（FS）ランドン・コリンズや、コーナーバック（CB）ジャノリス・ジェンキンスの活躍が不可欠だ。本拠地での試合を好むイーグルが、ラン攻撃を得意としないジャイアンツを相手に、守備面でプレッシャーを与えられるかどうかが勝負を分けることになるだろう。