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【2016年第16週】イーグルス勝利、ジャイアンツのプレーオフ出場決定は持ち越し

2016年12月23日(金) 15:00


フィラデルフィア・イーグルスのカーソン・ウェンツ【AP Photo/Michael Perez】

現地22日(木)、今季最後のサーズデイナイトフットボールとなるニューヨーク・ジャイアンツ対フィラデルフィア・イーグルス戦が行われた。すでにレギュラーシーズンでの敗退が決まっているイーグルスはジャイアンツのクオーターバック(QB)イーライ・マニングを3度に渡ってインターセプトするなど守備陣が奮闘し、試合序盤に稼いだリードを守り切って24対19で白星をあげた。ジャイアンツはこの試合に勝利すればプレーオフ進出を決められたが、ひとまずお預けに。ただし、今週末にデトロイト・ライオンズ、アトランタ・ファルコンズ、グリーンベイ・パッカーズ、タンパベイ・バッカニアーズのうち1チームでも敗戦すればジャイアンツのプレーオフ出場が決定する。

イーグルスは試合の立ち上がりからQBカーソン・ウェンツがタイトエンド(TE)ブレント・セレクに16ヤードパスを通すなどして敵陣までボールを進めた後、ウェンツが自ら9ヤードを走って得点のチャンスを作る。同ドライブの最後はランニングバック(RB)ダレン・スプロールズが25ヤードを走ってイーグルスが先制タッチダウンを決めた。イーグルスは直後のドライブでもジャイアンツQBマニングからフリーセーフティ(FS)マルコム・ジェンキンスがインターセプトを奪うと、そのままリターンタッチダウンを成功させる。序盤から14点差をつけられてしまったジャイアンツだが、同クオーター終盤にはRBポール・パーキンスの20ヤードランでリズムをつかみ、その後はエースWRオデル・ベッカムがマニングの30ヤードパスをつなげて敵陣へと前進。クオーター終了直前にフィールドゴールを成功させたジャイアンツが点差を縮めた。

第2クオーター開始直後には、ウェンツが素晴らしい動きで相手ディフェンスのプレッシャーをかわし、WRブライス・トレッグスを狙ってパスを放つも、そのパスをジャイアンツのコーナーバック(CB)ドミニク・ロジャース・クロマティーにインターセプトされてしまう。直後のドライブで得点を奪えなかったジャイアンツだが、クオーター中盤にはマニングからベッカムへの13ヤードパスなどで敵陣に進み、ここでフィールドゴールを成功させて着実に点差を縮めている。しかし、ジャイアンツ守備陣は直後のドライブで、ウェンツにネルソン・アゴラーへの40ヤードパスを通されてタッチダウンを許してしまう。意地を見せたいジャイアンツ攻撃陣は第2クオーター終盤にかけてマニングからWRビクター・クルーズへの29ヤードパスなどで敵陣までマーカーを進め、最後は新人WRスターリング・シェパードがマニングの13ヤードパスをつなげてタッチダウン。これでジャイアンツがスコアを21対13として前半は終了した。

ジャイアンツは第3クオーターに入ってもマニングとベッカムのホットラインが光を放つ。クオーター序盤にはマニングからベッカムへの27ヤードパスで攻撃のリズムを作り、フィールドゴールを決めて5点差。クオーター中盤には、猛追されるイーグルスの苦境に追い打ちをかけるようにディフェンシブエンド(DE)オリビーア・バーノンのタックルを受けたウェンツが頭をグラウンドに強く打ちつけてフィールドを去り、代打としてQBチェイス・ダニエルが送り込まれている。イーグルスは無得点で最後の第4クオーターに突入。

逆転を狙うジャイアンツだが、マニングがジェンキンスにこの試合2度目のインターセプトを決められ、攻撃のリズムを崩してしまう。さらに、ドクターチェックをクリアしたイーグルスQBのウェンツが復帰し、軽快な動きで11ヤードを自らの足で稼ぐなどしてボールを進めた。ドライブの最後にはフィールドゴールを成功させ、これでイーグルスがリードを8点に拡大。一方のジャイアンツもマニングがベッカムに、立て続けにパスを通して敵陣へと進入し、フィールドゴールを決めて簡単には引き下がらない。その後もマニングのパスで得点を狙うも、ジャイアンツはDEフレッチャー・コックスとアウトサイドラインバッカー(OLB)ブランドン・グラハム率いるイーグルス守備陣を攻め崩せず、得点できない。試合時間1分31秒を残してボールを手にしたジャイアンツは、マニングの細かいパスで敵陣34ヤードまで進むも、最後はマニングがこの日3度目のインターセプトを喫して万事休すとなった。

イーグルスQBウェンツはパス24回中13回成功、152ヤード、1タッチダウン、1インターセプトに加え、キャリー4回、27ヤードをマークしている。ウェンツの活躍ももちろんのこと、相手オフェンスを見事に抑えた守備陣のパフォーマンスも光った。

ジャイアンツQBマニングはパス63回中38回成功、356ヤード、1タッチダウン、3インターセプトで試合を終えている。WRベッカムはレシーブ11回、150ヤードとこれ以上ない成績を残しているだけに悔しい一敗となってしまった。

また、ジャイアンツが敗戦したことにより、ダラス・カウボーイズのNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)東地区優勝が決定。さらにカウボーイズはNFCカンファレンスチャンピオンシップまでの全試合を本拠地で行う権利を獲得している。