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【2016年第16週】延長戦の末、ドルフィンズがビルズを下してプレーオフ進出に王手

2016年12月25日(日) 07:31


マイアミ・ドルフィンズのアンドリュー・フランクス【AP Photo/Bill Wippert】

現地24日(土)、バッファロー・ビルズの本拠地ニューエラ・フィールドでマイアミ・ドルフィンズとの一戦が行われた。試合はドルフィンズがリードする展開を見せるも、第4クオーターにビルズが逆転に成功した後、ドルフィンズが同点に持ち込んで延長戦に突入。最後にフィールドゴールを成功させたドルフィンズが34対31で競り勝った。今季10勝目を挙げたドルフィンズは25日にカンザスシティ・チーフス戦に挑むデンバー・ブロンコスが黒星を喫すればプレーオフ進出が決まる。

両チームともスロースタートとなり、最初の攻撃ドライブはパントの応酬となったが、ドルフィンズはビルズのオフェンスをパントに抑えた後、クオーターバック(QB)マット・ムーアがショートパスやミドルパスをつなぐと、走ってはランニングバック(RB)ジェイ・アジャイがフィールドを駆け回り、エンドゾーン手前2ヤードに迫る。そこからアジャイが相手守備陣に行く手を阻まれながらも、ディフェンスを退け、サイドに流してタッチダウン。ドルフィンズに先制を許したビルズはQBタイロッド・テイラーのパスを中心に敵陣へと進み、ドライブの最後はキッカー(K)ダン・カーペンターに託すも、46ヤードのフィールドゴールは失敗に終わった。

第2クオーターが始まってすぐ、ドルフィンズRBケニア・ドレイクがビルズ陣地45ヤード地点からサイドラインを駆け上がり、味方の援護を受けながら一気にレッドゾーンに進むと、そのままゴールラインを割ってタッチダウン。14点差をつけられたビルズはRBルショーン・マッコイのランとQBテイラーのパスなどで攻撃のリズムを作ろうとするが、なかなかうまくいかない。それでも、第2クオーター中盤からの攻撃ドライブではマッコイが2回のランで20ヤードを稼いだ後、テイラーが敵陣エンドゾーンをめがけて38ヤードのロングパスを投じると、WRサミー・ワトキンスがディフェンス陣と絡みながらもキャッチに成功。タッチダウンとエキストラポイントでビルズがようやく得点した。ドルフィンズは前半最後のオフェンスドライブでQBムーアがインターセプトを食らって追加点ならず。それでも、7点リードの14対7で前半を折り返している。

後半に入り、攻撃のリズムを立て直してきたドルフィンズはムーアが自陣44ヤード地点から投じたパスをWRデバンテ・パーカーが受け取り、相手守備陣を退けつつエンドゾーンに駆け込んでタッチダウンを決めた。またも14点差を追いかけるビルズはドルフィンズ陣地に入ったところでQBテイラーがWRワトキンスに13ヤードパスを通し、さらに6ヤードランを走ったRBマッコイが守備陣の合間を縫って抜け出すと、19ヤードのタッチダウンランを獲得。ただ、ディフェンス陣が持ちこたえられず、ドルフィンズに次の攻撃でタッチダウンを奪われて再び点差は14ポイントに広がった。それでも、QBテイラーによる53ヤードのロングパスなどで敵陣にマーカーを進めたビルズはTEチャールズ・クレイがテイラーから18ヤードのタッチダウンパスを受け取って再びギャップを縮めている。

ドルフィンズの7点リードで迎えた第4クオーター、着実にビルズ陣地を攻めていくドルフィンズだったが、敵陣28ヤード地点からKアンドリュー・フランクスが狙った46ヤードのフィールドゴールは失敗。1回のタッチダウンで同点のチャンスとなったビルズはQBテイラーが丁寧にパスをつないでドルフィンズ陣地に進み、Kカーペンターが28ヤードのフィールドゴールを成功させて4点差とする。リズムを失いつつあるドルフィンズ攻撃陣の一方で、ビルズのオフェンスはRBマッコイがランで魅せればテイラーも34ヤードパスを通すなど好パフォーマンスを披露。テイラーはレッドゾーンに入ってからのプレーでサックされてしまったが、ゴールライン手前7ヤードからTEクレイを見つけてタッチダウンパスをヒットさせた。エキストラポイントも獲得したビルズが逆転を果たすも、試合時間残り10秒でドルフィンズがフィールドゴールを返して同点に。延長戦にもつれ込む。

ビルズはRBマイク・ギリスリーが35ヤードを疾走して敵陣に攻め入ったが、Kカーペンターがフィールドゴールを決められず、得点のチャンスを生かせない。ドルフィンズとビルズの攻撃がパントに終わった時点でオーバータイムは残り4分。ドルフィンズの最後のオフェンスは相手ディフェンスを退け、サイドからフィールドを駆け上って57ヤードランを披露したRBアジャイがさらに8ヤード、4ヤード、6ヤードをゲインしてレッドゾーンに切り込む。Kフランクスが蹴った27ヤードのフィールドゴールが決勝点となり、ドルフィンズがビルズに競り勝っている。

ドルフィンズQBムーアはパス30回中23回成功、233ヤード、2タッチダウン、1インターセプト。RBアジャイは32キャリー、206ヤード、1タッチダウンを記録した。

ビルズQBテイラーは39回のパスを投げて26回成功、328ヤード、3タッチダウン、インターセプトなしと好パフォーマンスだっただけに悔しい黒星だ。RBマッコイは24キャリー、128ヤード、1タッチダウンだった。