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【2016年第16週】ランボーリープで沸かせたQBロジャースの活躍でパッカーズ勝利

2016年12月25日(日) 07:55

グリーンベイ・パッカーズのアーロン・ロジャース【AP Photo/Matt Ludtke】

現地24日(土)、グリーンベイ・パッカーズの本拠地ランボー・フィールドに同じNFC北地区のライバルであるミネソタ・バイキングスを迎えて行われた試合は、パッカーズがクオーターバック(QB)アーロン・ロジャースの4タッチダウンパスに加えて1ラッシングタッチダウンの活躍を見せ、38対25でホーム最終戦を勝利で締めくくった。

前半、両チーム最初の攻撃シリーズをパントで終えた後、パッカーズはロジャースからワイドレシーバー(WR)ジョーディー・ネルソンにタッチダウンパスが通って先制。バイキングスもゴール前へと迫るも、第3ダウンの攻撃でQBサム・ブラッドフォードのパスはパッカーズのラインバッカー(LB)クレイ・マシューズに阻まれて失敗し、フィールドゴールでの得点にとどまった。パッカーズはその後の攻撃でもWRネルソンにロングパスがつながって大きく前進すると、WRデイバント・アダムスがパスを受け取り、再びタッチダウンを奪った。続くバイキングスの攻撃はQBブラッドフォードがWRアダム・シーレンへ2本のパスを通すも、決め手に欠きフィールドゴールで得点した。

第2クオーターではバイキングスのセンター(C)ニック・イーストンがショットガンフォーメーションにもかかわらず、セットバックフォーメーション(QBがセンターのすぐ後ろに位置する体系)と勘違いしてボールをスナップ、QBに渡されなかったボールはパッカーズのノーズタックル(NT)ケニー・クラークにリカバーされ、バイキングスがお粗末な形で攻撃権を失ってしまう。パッカーズはその攻撃をQBロジャースからWRネルソンへのタッチダウンパスで得点に結びつけている。ミスを取り戻したいバイキングスは次の攻撃でQBブラッドフォードがブーツレッグの動きからWRシーレンに素晴らしいパスをヒットさせてタッチダウン。パッカーズはLBマシューズがQBブラッドフォードのファンブルを誘発し、ターンオーバーで得た攻撃権はQBロジャースがスクランブルでエンドゾーンに駆け込み、タッチダウンで締めくくる。観客席に飛び込む“ランボーリープ”が披露されると、ホーム最終戦に駆けつけたファンから大歓声が上がった。

パッカーズが28対13とリードして迎えた後半、第3クオーターは両チームディフェンスが奮闘して無得点に終わっている。

第4クオーターに入ると、パッカーズがフィールドゴールを成功させて突き放す。さらに、パッカーズはQBロジャースからタイトエンド(TE)ジャレッド・クックへのパスで大きく前進し、最後はTEリチャード・ロジャースへのパスでタッチダウン、38対13とした。一方、バイキングスはQBブラッドフォードが最後まで奮闘し、WRステフォン・ディッグスに加えてWRシーレンにもタッチダウンパスをヒットするも追いつけず、最終スコアは38対25で試合終了となった。

パッカーズQBアーロン・ロジャースはパス38回中28回成功、347ヤード、4タッチダウン、インターセプトなし、ラッシングタッチダウンも決めて勝利に貢献した。WRジョーディー・ネルソンは9回レシーブ、154ヤード、2タッチダウンの活躍で、QBロジャースとのホットラインがシーズン終盤に良い仕上がりを見せている。パッカーズは9勝とし、NFC北地区首位争い、およびワイルドカード獲得に望みをつないだ。

バイキングスQBサム・ブラッドフォードはパス50回中34回成功、382ヤード、3タッチダウン、インターセプトはなし。オフェンスラインのセンター、両ガードが押されて窮屈な状況の中、多くのプレッシャーを受けながらも終始パスを供給し続けた。WRアダム・シーレンはレシーブ12回、202ヤード、2タッチダウンのパフォーマンスでQBブラッドフォードを助けたが、黒星を喫したバイキングスはプレーオフ進出の可能性が潰えた。

次週、パッカーズはアウェーで同地区首位のデトロイト・ライオンズとNFC北地区首位決戦に望み、バイキングスはホームで同地区のシカゴ・ベアーズと対戦する。