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【2016年第16週】QBブレイディが3TD、ペイトリオッツがジェッツに圧勝

2016年12月25日(日) 06:06

ニューイングランド・ペイトリオッツのトム・ブレイディ【AP Photo/Charles Krupa】

現地24日(土)、ニューイングランド・ペイトリオッツが本拠地ジレット・スタジアムにニューヨーク・ジェッツを迎えた。試合はクオーターバック(QB)トム・ブレイディが3タッチダウンパスを投げるなど、開始直後から全体を通して攻撃のリズムを維持したペイトリオッツが41対3と圧勝している。すでにAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)東地区優勝を決めているペイトリオッツはこれで今季13勝目(2敗)をマークし、ジェッツは通算4勝11敗となった。

体調不良で入院していたジェッツのヘッドコーチ(HC)トッド・ボウルズは無事に回復して試合当日の朝になってチームに合流、サイドラインから選手たちに指示を送っている。

ただ、先制を果たしたのはペイトリオッツ。クオーターバック(QB)トム・ブレイディが巧みなパス回しでジェッツ陣地に攻め込み、エンドゾーン手前11ヤードからのパスは通らなかったものの、キッカー(K)スティーブン・ゴストコウスキーが29ヤードのフィールドゴールを決めている。守備陣も立ち上がりから調子が良く、コーナーバック(CB)マルコム・バトラーがジェッツQBブライス・ペティからワイドレシーバー(WR)ロビー・アンダーソンに放たれたパスをインターセプト。あっという間にボールを取り戻し、敵陣で攻撃権を得たペイトリオッツはブレイディがタイトエンド(TE)マーテラス・ベネットに5ヤードパスを通してタッチダウンを獲得している。

第2クオーターを迎えて最初のジェッツの攻撃はRBカイリー・ロビンソンが相手インサイドラインバッカー(ILB)エランドン・ロバーツにヒットされてファンブル。これをペイトリオッツのCBマルコム・バトラーがリカバーして攻撃権を奪取した。このチャンスをフィールドゴールで締めくくったペイトリオッツの一方で、ジェッツは思うように攻撃をつなげられず、フィールドゴールを狙うもKニック・フォークがキックを外してしまう。絶好調のペイトリオッツ守備陣は次のジェッツの攻撃ドライブでQBライアン・フィッツパトリックがサイドラインを攻めていたWRブランドン・マーシャルに投げたパスをインターセプト。追加点のお膳立てを整えてもらったオフェンス陣がその期待に応え、QBブレイディがTEマット・レンゲルに18ヤードパスを通してタッチダウンを決めた。さらに、前半残り1分30秒からの攻撃ドライブでもブレイディが25ヤードのタッチダウンパスを投げてジェッツを突き放している。ブレイディがふわりと浮かすように放ったボールをエンドゾーン目前でキャッチしてタッチダウンしたのはRBジェームス・ホワイトだ。

27対0と大量リードを築いて後半を迎えたペイトリオッツはQBブレイディがサックされる場面があったものの、ファンブルしたボールを自らリカバーしてジェッツに攻撃権を与えない。強肩を生かすブレイディが順調にパスヤードを稼いでジェッツ陣地に攻め入ったペイトリオッツ攻撃陣はRBレギャレット・ブラントのランでレッドゾーンに前進。最後もブラントが1ヤードを押し込んでタッチダウンを収めた。ジェッツは攻撃の歯車が噛み合わず、第3クオーターを終えてなお得点できていない。

その一方でペイトリオッツはリードを34点に広げても攻撃の手を緩めず、ラン攻撃でジェッツ陣地に進んだオフェンスドライブをRBブラントの1ヤードタッチダウンランで締めくくっている。ジェッツがようやくスコアボードに数字を刻んだのは第4クオーター最初の攻撃ドライブだ。QBフィッツパトリックの細かいパスとRBのビラル・パウエルとカイリー・ロビンソンのランなどでペイトリオッツ陣地に進入した後、Kフォークが29ヤードのフィールドゴールを成功させた。以降は両陣営とも得点を挙げられず、41得点のペイトリオッツがジェッツに圧勝している。

ペイトリオッツQBブレイディはパス27回中17回を成功させて214ヤード、3タッチダウンをマーク。この試合で2タッチダウンを決めたRBブラントは今季の通算タッチダウンが17回を数え、チーム史上では第3位にあたる記録を打ち立てている。

ジェッツQBペティは3回のパスを投げて成功なし、1インターセプトで第2クオーターからフィッツパトリックと交代し、代わったフィッツパトリックはパス21回中8回成功、136ヤード、2インターセプトだった。