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【2016年第16週】バッカニアーズがセインツに敗戦、プレーオフ出場に暗雲

2016年12月25日(日) 11:32

ニューオリンズ・セインツのマーク・イングラム【AP Photo/Bill Feig】

現地24日(土)、プレーオフ出場のためにも勝利必須のタンパベイ・バッカニアーズが敵地でニューオーリンズ・セインツと対決するも、バッカニアーズは爆発力のあるセインツ攻撃陣を抑えることができず、31対24で黒星を喫した。バッカニアーズのプレーオフ出場への道は一層険しくなっている。

試合の立ち上がりは両チームとも守備陣が奮闘して得点のチャンスを作らせない。しかし、第1クオーター終盤にかけてクオーターバック(QB)ドリュー・ブリーズのパスなどで勢いに乗ったセインツ攻撃陣がランニングバック(RB)マーク・イングラムの6ヤードランでタッチダウン、先制点を挙げる。

バッカニアーズも第2クオーター序盤にはQBジェイミス・ウィンストンからワイドレシーバー(WR)マイク・エバンスへの17ヤードパスで攻撃のリズムを作ると、続けてウィンストンからの12ヤードパスをタイトエンド(TE)キャメロン・ブレイトがつなげ、バッカニアーズが反撃のタッチダウンを成功させた。セインツは前半終了までに2度のフィールドゴールを決め、スコアを13対7として後半に突入する。

第3クオーター開始直後には、セインツのフリーセーフティ(FS)ジェイラス・バードがウィンストンのパスを敵陣の深いところでインターセプトし、攻撃陣に得点のチャンスをプレゼントする。直後のプレーではイングラムが14ヤードを走ってこの日2度目のタッチダウンランを決め、セインツが着実にリードを広げた。粘り強さが持ち味のバッカニアーズはこれで闘志に火がつき、ウィンストンの短いパスや、RBジャクイズ・ロジャースのランで敵陣までボールを進めると、最後もロジャースの3ヤードランでエンドゾーンを割ってタッチダウン、6点差まで詰め寄る。しかしながら、セインツも直後のドライブでブリーズから新人WRマイケル・トーマスに46ヤードのロングパスが通り、簡単に敵陣に進入した後、RBトラバリス・カデットが11ヤードパスをつなげてタッチダウン。2ポイントコンバージョンも成功させたセインツがバッカニアーズを突き放す。それでも、バッカニアーズが引き下がることはなく、同クオーター終盤にウィンストンから34ヤードパスを受け取ったエバンスがタッチダウンを決め、7点差で第4クオーターを迎える。

フィールドゴールを成功させたセインツが守備面でも躍進。バードがウィンストンからこの試合2度目のインターセプトを奪い、バッカニアーズに得点のチャンスを与えない。バッカニアーズはその後、フィールドゴールを返して追加点を挙げるも、試合時間1分51秒を残してイングラムにファーストダウンを決められ、そのまま時間の経過を止められずに試合終了を迎えている。

セインツQBブリーズはパス34回中23回成功、299ヤード、1タッチダウンをマークし、チームの勝利に貢献した。前回、バッカニアーズと対戦した際に3インターセプトを食らったブリーズにとってはリベンジを兼ねた意味でも価値のある一勝になったはずだ。WRトーマスはレシーブ6回、98ヤードを記録している。

バッカニアーズQBウィンストンはパス35回中23回成功、277ヤード、2タッチダウン、2インターセプトで試合を終えている。