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【2016年第16週】レイダースがコルツを下すもQBカーが負傷退場

2016年12月25日(日) 13:05


オークランド・レイダースのデレック・カー【AP Photo/Marcio Jose Sanchez】

現地24日(土)、先週にプレーオフ出場を決めたオークランド・レイダースがインディアナポリス・コルツと対決し、33対25で勝利を収めた。しかし、試合終盤にエースクオーターバック(QB)のデレック・カーが右足を負傷して途中退場しており、今後のプレーオフを戦う上で重要な攻撃陣の司令塔を失っている。

コルツは立ち上がり、QBアンドリュー・ラックがタイトエンド(TE)エリック・スウープへの45ヤードパスを決めて敵陣にボールを進めるも、このチャンスを得点に結び付けることができない。一方のレイダースはクオーター終盤にかけてQBカーからタイトエンド(TE)クライブ・ウォルフォードに渡った15ヤードパスなどでリズムを作る。ワイドレシーバー(WR)マイケル・クラブツリーが15ヤードパスをつなげて一気にエンドゾーン手前へとマーカーを進めたところで第1クオーターは終了。

第2クオーター最初のプレーではカーがWRマイケル・クラブツリーへの1ヤードパスを通し、レイダースがタッチダウンを決める。対するコルツも直後のドライブでラックがワイドオープンだったWRドンテ・モンクリーフに24ヤードのタッチダウンパス、簡単に試合を振り出しに戻した。クオーター中盤には、カーからクラブツリーへの35ヤードパスで勢いに乗ったレイダースがカーとウォルフォードのコンビによる5ヤードパスでタッチダウンするも、ここでベテランキッカー(K)セバスチャン・ジャニコウスキーがエキストラポイントキックをミスしてしまう。前半終了前にはフリーセーフティ(FS)レジー・ネルソンが相手QBラックからインターセプトを奪い、コルツのチャンスを潰した。残り1分を切ったところで、カーがWRアマリ・クーパーに34ヤードのロングパスを通し、これで敵陣に急進したレイダースは、続けてRBジェイレン・リシャードがカーの4ヤードパスをつなげてタッチダウン。ここでもまたエキストラポイントキックを失敗したレイダースだが、19対7とリードして前半を折り返す。

レイダースは後半最初のドライブでもRBディアンドレ・ワシントンの22ヤードランでタッチダウンしてリードを広げる。さらに、コルツRBフランク・ゴアからファンブルを誘ったレイダース守備陣が敵陣でボールをリカバーして攻撃陣に得点のチャンスを作る。ここでもワシントンが再び22ヤードを走ってタッチダウンを収め、レイダースが大きく突き放した。コルツも負けまいと、クオーター中盤にはラックからWRのT.Y.ヒルトンへの39ヤードパスで敵陣深くに進むと、ドライブの最後はRBロバート・タービンが3ヤードパスをつなげてタッチダウン、反撃に打って出る。

そのさなか、第4クオーター序盤にレイダースQBカーが相手ミドルラインバッカー(MLB)トレント・コールのタックルを受けた際に右足を負傷し、自ら起き上がることもできずにフィールドに倒れ込んでしまう。カーは観客に見守られながらカートに乗せられてフィールドを去った。レイダースは代打としてQBマット・マグロインを投入している。その後、コルツがラックの11ヤードタッチダウンランなどで点差を縮めたものの、結局、開いた点差を埋められないまま時間切れとなった。

レイダースQBカーは第4クオーターで負傷退場するまでにパス30回中20回成功、228ヤード、3タッチダウンをマーク。RBワシントンはキャリー12回、99ヤード、2タッチダウンで試合を終えている。WRクラブツリーはレシーブ7回、90ヤード。レイダースは現地25日(日)にデンバー・ブロンコスと対決するカンザスシティ・チーフスが敗戦または引き分けた場合、地区優勝およびディビジョナルプレーオフのシード権獲得が決まる。

コルツQBラックはパス29回中19回成功、288ヤード、2タッチダウン、2インターセプト。RBゴアはキャリー13回、73ヤード、1ファンブルという結果だった。