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【2016年第16週】第4Qで逆転した49ersが開幕戦以来の2勝目

2016年12月25日(日) 09:52

サンフランシスコ・49ersのコリン・キャパニック【AP Photo/Rick Scuteri】

ロサンゼルス・ラムズは現地24日(土)、本拠地ロサンゼルス・メモリアル・コロシアムで同じNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)西地区のサンフランシスコ・49ersと対戦した。すでにレギュラーシーズンでの敗退が決まっているとはいえ、連敗中の両チームがどん欲に勝利を狙った試合は、序盤にリードを許しながらも第4クオーターに逆転を果たした49ersが開幕戦以来の白星を引き寄せ、22対21でラムズを下した。49ersはこれで通算2勝13敗、惜敗したラムズは6連敗で4勝11敗だ。

49ersは最初の攻撃をパントで終えたものの、ラムズのクオーターバック(QB)ジャレッド・ゴフのパスをコーナーバック(CB)トラメイン・ブロックがインターセプトしてボールを奪取、ターンオーバーに成功する。39ヤードを走ったブロックから得点のチャンスをもらった49ers攻撃陣はQBコリン・キャパニックがランニングバック(RB)カルロス・ハイドに19ヤードパスを放ってタッチダウン。

先制を許したラムズはゴフが途中サックされながらもマーカーを敵陣へと進め、タイトエンド(TE)ランス・ケンドリックスに24ヤードパスを投じてレッドゾーンに入ると、5ヤードを走ったRBトッド・ガーリーが最後の1ヤードを押し込んでタッチダウンを成功させた。さらに、49ersのQBキャパニックがTEギャレット・セレクへのパスをオーバースローしたところにラムズのディフェンシブバック(DB)コーディ・デイビスが走り込んでインターセプトし、得た攻撃権はワイドレシーバー(WR)タボン・オースティンが30ヤードを駆け抜けてタッチダウンで締めくくった。

第2クオーターは両陣営のディフェンス陣が奮闘し、すべての攻撃をパントに抑えている。前半終了時のスコアは14対7、ラムズが7点をリードしていた。

後半に入ってもラムズの攻撃陣はうまくパスを通せず、ペナルティも相まって自陣を抜け出せない。49ersもボールをつなげられず、第3クオーターも両チームともに無得点に終わっている。

7点差のまま迎えた第4クオーター、49ersの最初の攻撃ドライブはQBキャパニックがRBハイドを狙ってパスを投じるも、後ろからヒットを受けたハイドがボールをファンブル。ラムズのディフェンシブエンド(DE)モーガン・フォックスがリカバーしてターンオーバーとなった。キャパニックからハイドへのパスは一度インコンプリートの判定を受けたが、ラムズのチャレンジにより、ファンブルリカバーが認められている。ただ、このプレーでハイドが負傷して途中退場した。攻撃権を得たラムズはQBゴフからTEタイラー・ヒグビーに2ヤードパスが通ってタッチダウン、リードを14点に広げる。

これ以上、引き離されたくない49ersはQBキャパニックが細かくパスをつないでラムズ陣地に進入し、ペナルティによるヤード喪失や相手ディフェンスの好守備に直面しながらも、ラムズ陣地13ヤード地点からのプレーでキャパニックが自らエンドゾーンに切り込んでタッチダウンを挙げた。さらに、49ersは試合時間残り3分10秒で再び攻撃ドライブをスタートさせると、エンドゾーン目前でキャパニックの10ヤードパスを受け取ったWRロッド・ストリーターのタッチダウンで1点差に詰め寄り、2ポイントコンバージョンを成功させて一気に逆転。それでも、ラムズはフィールドゴールで白星を勝ち取れる状態だったが、残り時間が少なくなる中でゴフがインターセプトされて攻撃権を奪われ、49ersがボールを持った状態で試合終了の時を迎えている。

49ersのQBキャパニックはパス38回中28回成功、257ヤード、2タッチダウン、1インターセプト。

ラムズQBゴフは24回のパスを投げて11回を成功させ、90ヤード、1タッチダウン、2インターセプトだった。