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スティーラーズRBベル、2017年もピッツバーグ残留希望

2016年12月30日(金) 10:23


ピッツバーグ・スティーラーズのリビオン・ベルとボルティモア・レイブンズのマークエストン・ハフとティミー・ジャーニガン【AP Photo/Fred Vuich】

新人契約の最終年を迎えたピッツバーグ・スティーラーズのランニングバック(RB)リビオン・ベルにチームを離れる気持ちはない。

地元紙『The Pittsburgh Post-Gazette(ザ・ピッツバーグ・ポスト・ガゼット)』に対し、ベルは「もちろんスティーラーズに残りたい。そうするためには何でもするつもりだ」と語った。

フランチャイズタグの有力候補である24歳のベルには長期契約でおよそ1,200万ドル(約14億円)が提示されるだろう。

ベルに関する問題は2つのみ。フィールド外での素行問題(過去2年間での出場停止処分)と健康問題(2014年、2015年に膝を負傷)だ。

とはいえ、いずれもベルの高額契約を妨げる要素としては不十分かもしれない。

たとえ、素行問題によって次シーズンに出場停止処分を負うリスクがあっても、NFLの世界では能力次第で高額契約を勝ち取ることが可能なのだ。ベルにはRBとして史上最高額の提示を受ける可能性がある。彼のタフさ、視野の広さ、俊敏性はNFLの中でも群を抜いている。NFLでパスキャッチRBと言えばベルか、あるいは、アリゾナ・カーディナルスのデイビッド・ジョンソンであるか。この議論は容易に朝まで続けられる。

ベルのすごさはその数字が物語る。

出場停止処分によって3試合に欠場したベルは現在、ランヤード数でリーグ2位(1,268ヤード)。1試合平均157.0スクリメージヤードという数字はリーグ堂々の1位である。スクリメージヤードに関しては2014年以来、34試合中28試合で100ヤード以上を記録。彼の1試合平均スクリメージヤード数はNFL歴代の中でも3位と驚異的だ。第17週には欠場予定のベルがプリースト・ホームズの1試合平均163.4スクリメージヤードを超えるには残り238ヤード足りなかった。

スティーラーズ攻撃陣にとってベルの存在がカギであるのは間違いない。ここ6試合でベルは1試合平均181.8スクリメージヤードを記録――スティーラーズはこの6試合全てで勝利を収めている。一方で、チームが4連敗中だった際のベルは81ヤードも走っていないのだ。

クオーターバック(QB)ベン・ロスリスバーガーはベルがチームMVP候補に選ばれた後、「ベルをピッツバーグに残すためならチームは何でもすべきだ」とコメントしている。

ベルがスティーラーズ以外のユニフォームを着ている姿は想像できない。もしそうなった場合、相当なショックを受けることになるだろう。