ブロンコス、最終戦にQBのシーミアン&リンチともに起用予定
2016年12月30日(金) 09:26デンバー・ブロンコスはオークランド・レイダースとのレギュラーシーズン最終戦、2人のクオーターバック(QB)を起用する方針だという。
ヘッドコーチ(HC)のゲイリー・キュービアックはレイダース戦に関し、トレバー・シーミアンを先発QBとして起用するものの、パクストン・リンチにもプレー時間を与えることを明言した。
チームの公式サイトでキュービアックはシーミアンを先発として起用する理由について、「彼に前回(第12週、チーフス戦)のリベンジをしてもらいたいのだ」と語った。
すでにプレーオフ進出の夢が絶たれたチームがシーズン終盤、若手選手を起用することに何ら異論はない。今シーズンのシーミアンは13試合に先発したものの、まだ発展途上の感じを受ける。リンチも2試合に先発したが、好不調の激しい結果となった。才能あるリンチにももう一段階のレベルアップが必要であるのは明らかだ。
リンチは現地28日(水)、「また試合に出られると聞いてとても興奮している」と語った。
リンチの肩の強さや身のこなしがNFLで通用するのは自らが試合で証明したが、プロの攻撃陣を率いるのにはまだまだ経験値が必要。
シーズン序盤は苦しんだシーミアンも徐々に試合感をつかんできた。ドラフト7巡目、2年目のシーミアンは自らがQBのお荷物でないことを証明したのだ――シーミアンの長距離パス能力、相手ディフェンス陣を読む眼力は際立つ。彼についての問題はケガや、ランゲームの少なさ、ブロックの甘さから来ている。これらはシーミアンだけの能力でどうにかできる問題ではなく、実際のところ、彼の能力を妥当に評価するのはまだ難しいのではないだろうか。
ブロンコスの壊滅的なオフェンシブラインであれば、どんなQBも苦しむのは致し方ない。
最終戦、キュービアックやジェネラルマネジャー(GM)ジョン・エルウェイ、そしてチームはシーミアンとリンチの両者を起用することで、来シーズンの先発QB問題に対するヒントを何か得られるかもしれない。