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【2016年第17週】ホーム最終戦で白星を飾ったタイタンズ

2017年01月02日(月) 11:20


テネシー・タイタンズのマット・キャッセル【AP Photo/Mark Zaleski】

現地1日(日)、テネシー・タイタンズの本拠地ニッサン・スタジアムでヒューストン・テキサンズと行われた試合は、今シーズン初先発のクオーターバック(QB)マット・キャッセルが1タッチダウンパスを投げるなどして試合を作り、24対17で地元ファンに勝利のお年玉をプレゼントした。

前半、テキサンズはタイタンズの攻撃をパントに追い込むと、得た攻撃権の第3ダウンでQBサベージがサックを受けた際にファンブル、これをタイタンズのディフェンスエンド(DE)デクアン・ジョーンズに抑えられてタッチダウンを奪われてしまう。その後、両チームともディフェンスの奮闘や、オフェンスの容易なキャッチミスなどで決め手を欠き、無得点で試合が進んだ。

第2クオーターに入ったところでテキサンズをアクシデントが襲う。第4ダウン残り1ヤードの状況で、QBサベージがQBスニークを試みて成功するも、このプレーでサベージが脳しんとうを発症し、サイドラインに下がったのだ。その後、交代したQBブロック・オズワイラーがショートパスで前進するも、第3ダウンのランニングバック(RB)ジョナサン・グライムスへのパスはファーストダウン獲得には至っていない。第4ダウンの攻撃でテキサンズヘッドコーチ(HC)ビル・オブライエンはギャンブルを選択するも、QBオズワイラーがサックを受けて失敗、無失点で終わってしまう。テキサンズはストロングセーフティ(SS)クインティン・デンプスのインターセプトで攻撃権を奪取してフィールドゴールのチャンスにつなげるも、これをキッカー(K)ニック・ノバクが右ポストに当てて失敗、なかなかチャンスを物にできない。一方のタイタンズは4本のパスを成功させるなど、骨折で欠場のQBマーカス・マリオタに代わって先発したキャッセルにエンジンがかかり始め、最後はゴール前でワイドレシーバー(WR)リシャード・マシューズにタッチダウンパスを通す。タイタンズが14対0と突き放して試合を折り返した。

テキサンズQBサベージは前半終了前にニーダウンのためにフィールドに戻ったが、ハーフタイムの脳しんとう診断をクリアできず、その後もQBはオズワイラーが務めている。第3クオーターはそのQBオズワイラーがWRディアンドレ・ホプキンスへ効果的にパスを通しながら前進し、タイトエンド(TE)C.J.フィードロウィックスへのタッチダウンパスを成功させた。しかしながら、タイタンズもRBデリック・ヘンリーが力強い走りで前進し、さらに自ら持ち込むタッチダウンで21対7と突き放す。その後、テキサンズはQBオズワイラーとWRホプキンスがうまく噛み合ってゴール前まで詰め寄るも、オズワイラーがディレイオブゲームの反則を犯すなど、オフェンスをリードしきれず、フィールドゴールでの加点にとどまった。

第4クオーターではタイタンズがQBキャッセルからWRマシューズへのロングパスで前進し、フィールドゴールでリードを拡大。今回のチャンスを生かしてサベージからプレーオフでの先発QBの座を奪い返したいオズワイラーはショートパスを決め、さらには味方のランにも助けられながらゴール前へと攻め込み、最後は意地のスクランブルでエンドゾーンに飛び込んでタッチダウン。17対24とテキサンズが追い上げた。しかし、残り時間をタイタンズに大きく消費され、終了まで53秒で回ってきた最後のチャンスでQBオズワイラーがサック、およびパス失敗となり、試合終了となった。

タイタンズQBマット・キャッセルはパス回26中16回成功、150ヤード、1タッチダウン、1インターセプト。WRリシャード・マシューズは9回キャッチ、114ヤードのパフォーマンスだった。

テキサンズQBトム・サベージはパス回8中5回成功、25ヤード、脳しんとうの影響が心配される。途中出場したQBブロック・オズワイラーはパス回40中21回成功、253ヤード、1タッチダウン、インターセプトなし、ポケットワークに難ありで重要な局面でサックを浴びた。

WRディアンドレ・ホプキンスは7回レシーブ、123ヤードの活躍。テキサンズは昨年同様、QB問題が解決されないままプレーオフに入ることとなり、テキサンズファンにとっては不安が残る試合となった。唯一の光明はQBオズワイラーとWRホプキンスがこの試合ではよく噛み合った事だろうか。テキサンズはワイルドカードでの試合を控えている。