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【2016年第17週】ベアーズに28点差をつけたバイキングスが快勝

2017年01月02日(月) 06:00

ミネソタ・バイキングスのカイル・ルドルフ【AP Photo/Jim Mone】

ミネソタ・バイキングスの本拠地USバンク・スタジアムで現地1日(日)に行われたシカゴ・ベアーズとのレギュラーシーズン最終戦はバイキングスが38対10でベアーズを下した。思うように攻撃のリズムをつかめなかったベアーズがトリックプレーで反撃する場面もあったが、3タッチダウンパスを放ったクオーターバック(QB)サム・ブラッドフォードの活躍でバイキングスが今季8勝目を手に入れ、勝率5割でシーズンを締めくくっている。ベアーズは通算3勝13敗となった。

開始直後からボールをうまくつなげたバイキングスは自陣41ヤード地点からQBブラッドフォードがサイドライン際に陣取っていたワイドレシーバー(WR)コーダレル・パターソンに大きなパスを投げると、パターソンは相手ディフェンスのヒットを物ともせずにキャッチ。一気に敵陣に攻め込んだバイキングスはブラッドフォードからランニングバック(RB)ジェリック・マッキノンへの16ヤードパスが通ってタッチダウンを決める。さらに守備陣も好調で、ベアーズに自陣への進入を許しはしたものの、QBマット・バークリーがエンドゾーン付近に向けて放ったパスをコーナーバック(CB)ゼイビア・ローズがインターセプトし、ベアーズオフェンス陣の攻撃を防いだ。

バイキングスが細かいパスとRB陣のランでベアーズ陣地に前進して始まった第2クオーターには開始3秒でフィールドゴールを成功させて追加点。ベアーズの攻撃ドライブではRBジェレミー・ラングフォードがバイキングス守備陣につかまってファンブルを喫し、これをバイキングスのフリーセーフティ(FS)アンソニー・ハリスがリカバーする。ベアーズ陣地35ヤードからのバイキングスの攻撃はブラッドフォードがタイトエンド(TE)カイル・ルドルフに13ヤードパスと22ヤードのタッチダウンパスで締めくくられた。何とか反撃の糸口を見いだしたいベアーズはRBジョーダン・ハワードが足で魅了し、17ヤードランを含め、このドライブで合計61ヤードを走ってチームの攻撃を支える。残り2ヤードに迫ったベアーズはタイムアウト後、WRキャメロン・メレディスがQBバークリーにパスを投げるトリックプレーでタッチダウンを成功させた。バイキングスの攻撃をパントに抑えたにもかかわらず、WRブラロン・アディソンがパントボールを痛恨のファンブル。これをバイキングスのストロングセーフティ(SS)ジェイロン・カースがリカバーして攻撃権は再びバイキングスに移る。このチャンスをきっちりと生かした攻撃陣はQBブラッドフォードからWRジャリアス・ライトへの1ヤードパスでタッチダウン。前半残り18秒でボールを手にしたベアーズはキッカー(K)コナー・バースに託し、29ヤードのフィールドゴールで3点をもぎとった。

バイキングスがリードしてスコア24対10で始まった後半、リズムに乗ってバイキングス陣地を前進していたベアーズだったが、QBバークリーがメレディスを狙ったパスが相手守備に阻まれてターンオーバー。一方のバイキングスもベアーズ陣地21ヤード地点まで到達した後、QBブラッドフォードがWRパターソンに放ったパスをインターセプトされてしまう。

結局、両チーム無得点に終わって迎えた第4クオーターではベアーズが自陣40ヤードからフォースダウンを狙うも成功ならず。バイキングスはそこからブラッドフォードがショートパスとミドルパスでレッドゾーン付近まで攻め込み、残り10ヤードからはRBマッキノンが抜け出してタッチダウンを決めた。さらに、ベアーズの攻撃ドライブでQBバークリーをサックし、ファンブルを誘ったバイキングス守備陣はディフェンシブエンド(DE)エバーソン・グリフェンがリカバーして20ヤードを駆け抜け、リターンタッチダウン。以降は得点なく、バイキングスが28点のリードを保ったまま試合終了となった。

バイキングスQBブラッドフォードは33回のパスを投げて25回成功、250ヤード、3タッチダウン、1インターセプトの活躍を見せている。

ベアーズQBバークリーはパス14回中10回を成功させて125ヤード、タッチダウンはなく、インターセプトは2回。RBハワードは135ヤードを走った。