ドルフィンズHCゲイズ、QBタネヒルの出場は“練習内容による”
2017年01月03日(火) 10:48マイアミ・ドルフィンズの先発クオーターバック(QB)ライアン・タネヒルがプレーオフ初戦のピッツバーグ・スティーラーズ戦に復帰する可能性はあるのか。
タネヒルは12月11日に行われたアリゾナ・カーディナルス戦でグレードⅡのMCL(膝内側側副靭帯/ひざないそくそくふくじんたい)損傷と、ACL(膝前十字靭帯/ひざぜんじゅうじ)の部分断裂と診断され、3週間の離脱を余儀なくされている。
ヘッドコーチ(HC)のアダム・ゲイズは現地2日(月)、タネヒルがスティーラーズ戦出場に向けて意気込んでいると明かしたものの、日曜日の試合に出場する前に、タネヒルは今週の練習で試合出場が十分可能であることを証明しなくてはならないと釘を刺した。
ゲイズは地元紙『The Miami Herald(ザ・マイアミ・ヘラルド)』のバーリー・ジャクソンに対して、ベテランQBのマット・ムーアでなくタネヒルを起用するためには「かなりの確信を持てなければいけない」と強調。
ゲイズ自身もタネヒルがぎりぎりで復帰を間に合わせてくれるよう願っていても、ゲイズの言い方から推測すればおそらく、ムーア先発起用の準備は着実に進んでいるのだろう。
タネヒルが練習を何事もなかったようにこなした場合、それはそれでゲイズを大いに悩ませる要因となるだろう。
2週間前のバッファロー・ビルズ戦ではスローミスで相手にフィールドゴールを献上したムーア。レギュラーシーズン最終戦のニューイングランド・ペイトリオッツ戦でも彼の非力さは顕著だった。ムーアにとって15ヤード以上のスローは難しく、フィールドを縦に大きく使う攻撃は不可能となる。
一方で、タネヒルは万全な状態ではない。膝の状態を理由にポケットでの動きが制限され、スティーラーズ守備陣を前に簡単に屈することが許されるだろうか。おそらく、答えは否であろう。
タネヒルのステータスに関しては試合直前まで、ゲイズの声明は期待しない方がよさそうだ。今のところ、追い風はムーアに吹いていると思われる。