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ジェッツ、OCゲイリーが辞任

2017年01月04日(水) 11:29


ニューヨーク・ジェッツのOCチャン・ゲイリー【AP Photo/Seth Wenig】

今シーズンを5勝11敗の戦績で終えたニューヨーク・ジェッツがコーチ陣を刷新するのは当然のこととも言える。

現地3日(火)、ジェッツのチーム再編が始まった。

ジェッツによると、攻撃コーディネーター(OC)チャン・ゲイリーが辞任を決めたとのことだ。

チームが出した声明文の中で65歳のゲイリーは「今シーズンが開幕する前に、ボウルズ(ヘッドコーチ/HC)にはすでに今年で最後だと伝えていた。ボウルズには早く知らせるべきだと思っていたんだ。そうすれば彼は私がチームを去った後のことも考え、戦略を立てることができると思った。思うようにいかないシーズンだったが、ここ、ニューヨークにはたくさんの素晴らしい人材が集まっている。彼ら全員の健闘を祈りたい」と語っている。

ボウルズはこれに対し「このチームにチャンがいてくれたことに感謝。彼と一緒に仕事ができて楽しかった。同じ時を過ごすうちに、人として、また、コーチとして彼への尊敬の念はどんどん増していった」とコメントした。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のマイク・ガラフォロが伝えるところによると、2015年にクリーブランド・ブラウンズでOCを務め、現在はフィラデルフィア・イーグルスでクオーターバック(QB)コーチの任にあるジョン・デフィリッポがジェッツの次期OC候補に挙がっているようだ。

ジェッツはまた、QBコーチのケビン・パトゥーロ、ランニングバック(RB)コーチのマーセル・シップ、ディフェンスライン(DL)コーチのペッパー・ジョンソン、アウトサイドラインバッカー(OLB)コーチのマーク・コリンズ、ディフェンシブバック(DB)コーチのジョー・ダンナを解任し、コーチ陣の血の入れ替えを断行。ヘッドコーチと守備コーディネーター(DC)ケイシー・ロジャースのみがそのまま残ったジェッツは、ほぼ全く新しいチームに生まれ変わると言っても過言ではない。

全責任をポジションコーチに押し付けるのは正しい選択ではないが、2016年シーズンのDL、DBが全く振るわなかったのは事実だ。コーナーバック(CB)ダレル・リービス、ディフェンシブエンド(DE)シェルドン・リチャードソン、DEムハマド・ウィルカーソンが力を発揮できなかったことがチーム成績に大きく関わっている。

QBポジションについても壊滅的だった。チームはライアン・フィッツパトリック、ブライス・ペティ、ジーノ・スミスを起用したものの、誰も結果と言えるだけのものを残すことができなかった。今シーズンはケガのために練習でも制限を受けていたドラフト2巡目指名選手、クリスチャン・ハッケンバーグのデビューも近そうだ。

今シーズンは非常に苦しい戦いを強いられたジェッツ。とりわけ、シーズン終了にかけてはチームの士気、試合への準備、情熱を持続させることが困難に見受けられた。このような事が起こる時、HCはその理由を見つけるか、もしくは、何かを変える必要に迫られる。ボウルズは明らかに後者を選択した。