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【2016年ワイルドカード】トリプレット大活躍、スティーラーズがドルフィンズを撃破

2017年01月09日(月) 07:13

ピッツバーグ・スティーラーズのリビオン・ベル【AP Photo/Don Wright】

現地8日(日)、第3シードのピッツバーグ・スティーラーズがホームのハインツ・フィールドに第6シードのマイアミ・ドルフィンズを迎えて行われたワイルドカードの一戦は、スティーラーズのクオーターバック(QB)ベン・ロスリスバーガー、ランニングバック(RB)リビオン・ベル、ワイドレシーバー(WR)アントニオ・ブラウンの通称“トリプレット”が躍動し、30対12でドルフィンズを下した。スティーラーズは次のディビジョナルラウンドで第2シードのカンザスシティ・チーフスと対戦する。

スティーラーズはこの試合最初の攻撃でRBベルがランで前進すると、ショートパスを受けたWRブラウンがブロックをうまく利用しながらタッチダウンして先制。さらに、スティーラーズは続く攻撃でもQBロスリスバーガーが放ったショートパスをつないだWRブラウンが62ヤードを走り抜け、タッチダウンで突き放す。対するドルフィンズはQBマット・ムーアからWRケニー・スティルスへのロングパスで敵陣に攻め込み、キッカー(K)アンドリュー・フランクスのフィールドゴールで3点を返している。

第2クオーターではスティーラーズのボールをすべて託されたベルがチームの期待に応え、9回のキャリーで78ヤードを走ってエンドゾーンに到達、タッチダウンをあげた。一方、ドルフィンズはパントに追い込まれるも、パント体系からのギャンブルを成功させて攻撃を続行。パスを投じた際に激しいヒットを受けたQBムーアが一時サイドラインに下がったが、無事に復活して前進を続け、最後はフィールドゴールで追加点を得ている。さらに、ドルフィンズはフリーセーフティ(FS)マイケル・トーマスのインターセプトによって攻撃権を得る。QBムーアからWRデバンテ・パーカーへのロングパスなどでゴール前まで迫ったものの、スティーラーズのラインバッカー(LB)ジェームス・ハリソンからサックを受けてファンブル、こぼれたボールをスティーラーズに奪われてチャンスを得点につなげられなかった。20対6とスティーラーズがリードしたまま前半が終了している。

ドルフィンズは後半最初の攻撃でQBムーアがWRジャービス・ランドリーに2本のパスを通すなどして前進するも、スティーラーズFSマイク・ミッチェルのサックを受けたムーアがまたもファンブルでボールを失い、なかなかエンドゾーンにたどり着けない。スティーラーズはRBベルの力強い走りでゴール前まで迫ったが、第3ダウンにQBロスリスバーガーがドルフィンズのディフェンスタックル(DT)エンダマカン・スーのサックを食らって失敗、フィールドゴールでの得点にとどまった。それでも、スティーラーズはLBライアン・シェイジアーのインターセプトで攻撃権を得ると、いったんはフィールドゴールトライに抑え込まれながらも、ドルフィンズの反則に助けられ、最後はベルが間を抜けてタッチダウン、30対6とリードを拡大している。その後、ドルフィンズはキックオフでRBケニア・ドレイクが好リターンを見せて敵陣に進入し、好位置から攻撃を開始。フォースダウンギャンブルでムーアが決死のスクランブルに打って出るも、ファーストダウンには届かず、得点につなげられなかった。

第4クオーターではドルフィンズのQBムーアがWRランドリーを中心にショートパスを通しながらゴール前へと迫ると、最後はムーアがRBデイミアン・ウィリアムスへタッチダウンパスをヒットし、ようやくエンドゾーンに到達する。試合終了間際、ドルフィンズはコーナーバック(CB)ザビエン・ハワードのインターセプトで攻撃権を得たが、得点を挙げられぬまま試合終了となった。

スティーラーズQBベン・ロスリスバーガーはパス18回中13回成功、197ヤード、2タッチダウン、2インターセプト。RBレベオン・ベルは29回キャリー、167ヤード、2タッチダウンをマークし、WRアントニオ・ブラウンが5回レシーブ、124ヤード、2タッチダウンと好パフォーマンスを見せている。ディフェンスではLBローレンス・ティモンズが2サック、LBジェームス・ハリソンが1.5サックの活躍だった。

ドルフィンズQBマット・ムーアはパス36回中29回成功、289ヤード、1タッチダウン、1インターセプトを記録したが、ゴール前でのファンブルで好機を逃してしまった。WRジャービス・ランドリーは11回レシーブ、102ヤードとQBムーアの好ターゲットとして活躍した。