元パンサーズDCマクダーモットがビルズHCに就任
2017年01月12日(木) 12:10カロライナ・パンサーズの守備コーディネーター(DC)だったショーン・マクダーモットが現地11日(水)、正式に第20代バッファロー・ビルズのHCに就任した。マクダーモットがビルズHCに就任する可能性を最初に報じていたのは地元紙『The Buffalo News(ザ・バッファロー・ニュース)』だった。
11日にビルズのオーナーと2度目の面談を行った42歳のマクダーモットは今オフシーズン、すでにサンディエゴ・チャージャース、サンフランシスコ・49ersとの面談も行っていた。
レックス・ライアン政権下での嫌な記憶を一気に忘れ去りたいかのような象徴的かつ実践的な今回の動き。ライアン政権下では多くの選手が規律の欠如を嘆いていた。ライアンのように長期間DCを務めてきたマクダーモットは、ライアンの3-4システムではなく、4-3システムを採用している。マクダーモットは柔軟な考え方の持ち主としても有名であり、選手がシステムを作るのであって、その反対はない。
多数の守備選手に投資してきたビルズではあるが、ここ数年でその実りは少なかった。今シーズン、ビルズの被得点数は16位、被獲得ヤード数は19位。2015年はそれぞれ15位と19位だった。
パンサーズ時代のマクダーモットは2013年から毎年、ターンオーバー数でチームをトップ10以内にランクさせてきた。被得点数でも2013年の2位、2015年の5位と、2013年にパンサーズに在籍し始めてから2度、チームをトップ10内に導いている。だが、今シーズンに限っては6勝10敗と不振にあえいだ。パンサーズは被得点で26位、被獲得ヤード数では21位と、その数字は急激な落ち込みを見せている。ラポポートはパンサーズ内部の動きとして、セカンダリーコーチのスティーブ・ウィルクスがDCに昇格予定だと報じている。
マクダーモットの初仕事は間違いなく、ディフェンシブエンド(DE)のマーセル・ダレウスとシャック・ローソンのポテンシャルを引き出すことだ。マクダーモットはまた、パンサーズの現ラインバッカー(LB)コーチであるアル・ホルコムを守備コーディネーター(DC)としてビルズに呼び寄せる可能性があると『NFL Network(NFLネットワーク)』のマイク・ガラフォロは伝えている。しかし、ライアン時代と同様に最も大きな課題とされるのは、うまくまとまらずにいる才能ある攻撃選手たちを、ニューイングランド・ペイトリオッツや急成長を見せるマイアミ・ドルフィンズと互角に争えるレベルにまでけん引してくれる攻撃コーディネーター(OC)を探し出すことだ。
争いが激しさを増すばかりの地区で、ビルズはここ一番の粘り強さを見せる必要がある。